前回、ルパンブルーとイエローがコレクション奪回に失敗。
唯一無二の希望を失ってしまった事をレッドに告げる…そのシーンの続きから。
透真の胸倉を掴んで激昂する魁利!!
なにやってんだよ
「任せろ」って言ったろ
強い言葉で透真を責めます。
初美花が割って入りますが…その言葉に反論することもなく、椅子に座り込んでしまう透真。
「終わったな…」という言葉を残してジュレを出ていった魁利…
ルパンレンジャー最大の危機。このまま終わってしまうのでしょうか…
本記事は、2018年4月15日に放送された怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第10話「まだ終わってない」の感想です。
【前回の感想】魁利の過去と悔恨と…「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #9 もう一度会うために」の感想
怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第10話「まだ終わってない」の感想
#10「まだ終わってない」のあらすじ
缶コーヒーを片手に退勤中の圭一郎…
視線の先には店を飛び出した魁利の姿。そのただならぬ雰囲気を察した圭一郎は魁利に声をかけます。
「飲むか?」とコーヒーを差し出す圭一郎ですが…
「もう一度兄に会う」という目的の為とはいえ、人の道を外れ怪盗に手を染めた魁利にとって、圭一郎は怪人もろともルパンコレクションを…自分達の唯一無二の希望を打ち砕いた張本人。
こみ上げてくる感情を抑えつつ「顔はみたくない」と拒絶。
ただ、圭一郎は圭一郎でブレッツを倒したのは国際警察としての任務だし、いつもと明らかに様子が違う魁利を放っておけないのも、警察としてそして圭一郎自身の正義がある故。
浮かれた連中が騒ぎだす初春という時期。氷を食いながら徘徊する奴なんかもいるから注意するようにと警告します。
そんな圭一郎の言葉にハッとなる魁利!!
その「氷野郎」こそ、魁利達から大切な人を奪った張本人なのだから!!!!
一方、魁利が出ていったジュレで「まだ終わりたくないよ」とつぶやく初美花。
翌日ブレッツが消失した場所を必死で捜索します。もしここにルパンコレクションのかけらが落ちていたとしたら…
怪人が巨大化して蘇るぐらいだから、ルパンコレクションだって…
そんな初美花の言葉にハッとなる透真。いつもならゴーシュ登場の巨大化復活パターンなのに、今回だけ何故か現れなかった。
「まだ終わってないかもしれない」と一縷の希望を繋いだ透真。その目に力が戻ります。
そして、魁利も…
「まだ終わってない」大切な人を奪った氷野郎を倒せば、あるいは…
そんなちいさな希望を胸に、ひとりで氷野郎の捜索を開始します。
一度は絶望に打ちひしがれながらも、魁利・透真・初美花の3人は「まだ終わってない」と諦めずに立ち上がるのでした。
立ち上がった初美花は、咲也と接触…
初美花に昨日のザミーゴ事件の話を聞かれ…
そこで吹き込まれた違和感を署内に持ち帰った咲也。
確かに巨大化復活という定番パターンがなかった事に違和感を覚えたというつかさ。実はまだブレッツは死んでおらず、生きてなんらかの方法で逃げおおせたのではないか?
そんな仮説をもとに、再度ブレッツの捜索を開始します。
(前回、偽の展覧会を開いて人間態のブレッツをおびき出していた事が、ここで再び役立つ…というワケですね。)
そして、懸命の捜索の末…ついに氷野郎との対面を果たした魁利!!
「一年前に何をしたか覚えているか?」の問いに対して「呼吸」と答え、全く相手にしようとすらしません。
ルパンコレクションの力を使わずとも、人を消すなど容易いと…
その頃…ザミーゴに呼び出されていたブレッツ。
そこへ人間態の捜索により、遂に居場所を突き止めたパトレンジャーと…それをはっていた透真と初美花。
ザミーゴの能力?によって瞬間移動させられ、ブレッツと対峙するパトレンジャーに、その様子をうかがう透真と初美花が、魁利とザミーゴの目の前に!!
面倒な事はゴメンだとばかりにブレッツを当て馬にするザミーゴ。
再び結集したルパンレンジャー。
あの氷野郎こそが自分達の大切な人を奪った張本人だと伝える魁利。
「俺しかいないと思ったんだ」と正直な気持ちを伝え、「このまま俺に任せてほしい」と。
氷野郎は自分にとっても仇。それでは納得がいかないという透真を制する初美花。
「魁利も私達も希望を繋いだんだよ」
と、VSチェンジャーを差し出す初美花。
初美花の決意の眼差し。それを受け止め納得した透真。「わかった」とVSチェンジャーを重ねます。
そして魁利も…
こうして再び重なった3つのVSチェンジャー。
それは、かつて3人が怪盗として戦う事を決めた時と同じ…
私達の願いはひとつ…
お互いの目をしっかりとみつめ、再び気持ちをひとつにする3人。
新たな絆で結ばれ、決意の怪盗チェンジ!!
氷野郎を追うルパンレッド。
そして、ブレッツを追うルパンブルー&イエロー。ブレッツの特殊能力が分身である事を知り、ワイヤーで能力を封印!
今回はパトレンジャーの必殺技が炸裂する寸前で、ルパンイエローがコレクション奪回に成功しました!!
パトレンジャーが、次は怪盗逮捕と狙いを定めたところに割って入ったゴーシュ。お待ちかねの巨大化復活パターンです。
一方、氷野郎とルパンレッドの戦闘。
両太ももの金庫をホルスター代わりに、次々と銃を抜いては撃つという早撃ちスタイルで魁利を翻弄。当たれば氷結による一発KOという銃の威力の前に、やがて劣勢に立たされます。
絶体絶命の窮地にシザーダイヤルファイター&ブレードダイヤルファイターの力を使った魁利。
なんと巨大な盾とブーメランに姿を変え、ルパンレッドの新武装に!!
その盾は氷結銃の威力をブロックし、背中のブーメランは起死回生となる一撃を加える強烈な武器に!!!!
「俺の名前はザミーゴ・デルマ」と伝えて姿を消したザミーゴ。
自らの体に傷をつけたルパンレッドを敵として認めた証…
これまでドグラニオの跡目争いに全く無関心だったザミーゴでしたが、これを機に本格参戦…という展開も予想されます!!
とはいえ、ザミーゴを獲り逃してしまった魁利。
そこへルパンコレクションを奪還した透真と初美花が合流。今度は魁利が失敗した事を知り…
お前…「任せろ」って言ったよな。
どこかで聞いたことのある台詞ですが…
「フッ」と笑った透真。
掴んだのは魁利の胸倉ではなく…腕。
なにやってんだ…
そう言いながら魁利を引っ張り上げた透真。
字面だけなら冒頭の意趣返しですが、やられた事をやり返すのではなく、手を差し伸べる。あえて同じ言葉にしたのは、透真の「粋」といったところでしょうか。
ルパンレンジャーにとってのもうひと仕事…巨大化したブレッツの後始末。
ふらりとやってきたグッディの力を借りてルパンカイザー登場!!
なんと100体分身という離れ業を繰り出したブレッツに対し、ルパンレンジャーはシザーダイヤルファイター&ブレードダイヤルファイターを武装して、新形態のルパンカイザーナイトに。
100体の敵を次から次へとぶった切るある意味無双状態…
「こりゃたまらん」と分身たちがブレッツ本体に戻ろうと群れを成すカオス状態。
ならばとまとめてぶった切ってジ・エンド!!
コグレにルパンコレクションを返却し、入れ替わりにジュレにやってきたのは…圭一郎。
魁利の様子が気になっていたのか、出勤前にさりげなく様子を見に来た圭一郎。
嘘が下手で思いっきりバレバレですが…全てが丸く収まった今、敵であっても嬉しかったのか、そんな圭一郎の事を「圭ちゃん」と呼ぶ魁利。
そんな魁利を見て「いつもの魁利に戻った」とほっとして目を細める圭一郎、もとい、圭ちゃん。
…
…
…
…
…
ようやく事の重大さに気付いた圭ちゃん。
いくら何でも馴れ馴れしくないかと食い下がる圭ちゃんでしたが…常連さんだから親しみを込めて「圭ちゃん」です。とあえなく却下。
ビストロ・ジュレにいつもの賑わいが戻ったところで、第10話終了です!!
今日の早見初美花
さすがにあのシーンだけは今回のストーリーの核となる部分なので、「あらすじ」のコーナーに入れましたが、それ以外の工藤遥さんのみどころを集めた「今日の早見初美花」です!!
まだ終わりたくないよ
「ごめん」と魁利に謝る初美花。
そして、魁利が出ていった後で「まだ終わりなくないよ」とつぶやく初美花。
意外にも最後まで諦めなかったのは初美花でした。
諦めなかったというよりは、諦めきれないというある意味執着に近い感情だったのかもしれませんが、結果的には初美花のこの姿勢が透真を動かした事になります。
そのシーンがコチラ。
這いつくばって懸命に探す初美花。
そんな事をしても無駄だと透真は言いますが、ルパンコレクションのカケラがみつかったら、接着剤でくっつけたら…言ってる事はめちゃくちゃですが、初美花の執着が今回の矛盾を浮き彫りにし、透真がそれに気付く!
そして、透真が復活した事で次の作戦へと繋がります。
それが咲也との接触。
お散歩と見せかけてさりげなく昨日の事件の話をし、その怪人は巨大化しなかったのか?と咲也に矛盾点を印象付けます。これにより、再び警察が動き始めるわけですが…
それにしても「しれっと警察の力を利用」っていうのがルパンレンジャーの常套手段になってますね。
透真、実力を行使する
コグレにルパンコレクション返却後…
ザミーゴの事を聞こうとした初美花の口を咄嗟にふさいだのは…意外にも透真!!
これまで初美花に対して頬やら鼻やらをむぎゅむぎゅと、色々ちょっかいを出すのは魁利の役割でしたが、今回は初めて透真が実力を行使(笑)
こんな事が出来るようになったのも、3人の関係性がこれまでよりも一歩深まったから…と、前向きに解釈したいと思います。
とりわけ透真に関しては、初美花の行動を見て「往生際が悪い、無駄な事を…」と思っていたふしがあり…でも、それによって立ち直るきっかけを得たのも事実であり、初美花の諦めの悪さを見直した。本当の意味で「仲間」として認めたんじゃないかという気がします。
(今後は魁利だけでなく、透真のちょっかいっていうのが見られるかも。)
最後は「ザミーゴの存在は俺たちにとっても切り札だから」という説明に納得した初美花ちゃんでした。
第10話 感想
きっかけは違えど、それぞれが「まだ終わってない」と再び立ち上がって行動した結果、一度はバラバラになりかけた怪盗戦隊が再び心をひとつにした…という回。
あらすじの中でも書きましたが、「任せろ」と言って失敗した事に対し、胸倉を掴んで激怒した魁利と、笑ってそれを許した透真…
今回の件を通して3人の心の距離が近くなり、怪盗戦隊側に新たな絆が生まれたという…今までの中でもかなりトップクラスの熱いエピソードだったと思います!!
まあ「圭一郎」が「圭ちゃん」になって、Wレッドの距離もより近くなった…みたいな(笑)
今回のストーリーでは透真の心の動きがカギになっていて、勿論、魁利に対する意趣返してきなのもそうですが、初美花の事をちゃんと認めた…という面もあったのではないかと思います。
特に第7話なんかはひとりでルパンコレクションを奪還し、魁利と透真を救出した初美花でしたが、魁利の目線が初美花を見ていたのに対し、透真の目線はルパンコレクションを見ていたのが象徴的で…
【関連記事】クシャクシャのポイ!「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #7 いつも助けられて」の感想
それが初美花の言葉に呼応してVSチェンジャーを重ねた透真。しっかりと初美花、透真の目を見ていたのが印象的であり、透真も変わったんだなぁと…
元々、警察側は公務員でもあり、キャラ付けがしっかりしていて、圭一郎&つかさの腐れ縁コンビを筆頭にチームワークも抜群。
それに対して怪盗側は「失った大切な人を取り戻す」という利害関係が一致しているだけで、ある意味それぞれが個人事業主のような結びつき。キャラクターにも仲間の絆にも伸びしろがあるなぁと思っていましたが、それが、今回のストーリーを経て一段階上がった感じで…怪盗側には成長物語的な要素が大きいんじゃないかと改めて思いました。
ストーリーを通して足りないピースを埋めていくことによって完成に近づく…この辺が怪盗戦隊ルパンレンジャーの持ち味なんじゃないかという気がします。
そう考えると怪盗戦隊ルパンレンジャーと警察戦隊パトレンジャーの関係ってすごくバランスがいいなっていう気がするし、そうやって両者の魅力を出していく事で、結果的にどちらにも感情移入できるようにしていく…
今のところこの対決設定がいい具合に昇華していて、これまでにない斬新さと面白さに繋がっていて…すごくいい感じで進んでいると思います。
毎週感想を書くのも骨が折れますが、それに見合う面白さなのがいいですね!!
最後までこのテンションを持続できるよう、期待したいところです。
次回予告
咲也が女の子になっちゃった???
そして圭一郎&つかさまで性別逆転?????
阿鼻叫喚の地獄絵図…
来週は違った意味で面白そうなエピソードになりそうです。。
【4/22追記】
期待通り面白いエピソードでした(笑)
絵面は汚いけど、内容は詰まっていて見ごたえあります!!
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- メディア: おもちゃ&ホビー