色んな意味で衝撃的すぎたルパパト第11話…
あとから振り返ってみても(いい意味で)屈指のおふざけエピソードとして強く記憶に刻まれる回になるのではないかと。
というわけで、本記事は2018年4月22日に放送された怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第11話「撮影は続くよどこまでも」の感想です。
スーパー戦隊シリーズの中でありがちな設定のひとつ、性別逆転。いわゆる女装・男装回ですが、それによって巻き起こるドタバタ劇ってヤツです。
元々、キャラクターが明解で、どちらかというとコミカル担当のパトレンジャーが、思いっきり振り切って演じきってくれたからこそ成立したエピソードとも言えます!!
とはいえ、ルパンレンジャーにとっての仇敵、ザミーゴ発見という前回までのシリアスな流れからの今回…
この振り幅のデカさがそのままルパパトの魅力となりそうです!!
【前回の感想】そして「圭ちゃん」に…「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #10 まだ終わってない」の感想
#11「撮影は続くよどこまでも」のあらすじ
国際特別警察機構には異世界犯罪者集団ギャングラーに対抗できる戦力部隊がある。
それが彼ら、警察戦隊パトレンジャーである。
パトレン1号 朝加圭一郎
パトレン2号 陽川咲也
パトレン3号 明神つかさ
ギャングラーと対峙する3人の国際警察。
そして戦闘…
圭一郎、つかさの攻撃でかっこよく、かつ華麗にギャングラーを撃退するも、咲也が投げに失敗したところで容赦ない「カット」の声!!!!
実は、ヒルトップ管理官の命令により、国際警察のPR映画を作る事になり、監督から「是非現場の方に出演してもらいたい」との要請に応える形で3人が撮影に臨んだ…というわけ。中でもこの話に対して妙に乗り気なのが咲也!!
一方、ルパンレンジャー側もコグレさんの情報により、この撮影所で頻繁に事故が発生しており、それがルパンコレクションの仕業では?という事で、撮影所へ…
撮影現場…
「太陽にほえろ」的な演出の圭一郎。
劇中劇という事もあって、かなり棒読みな台詞回しの圭一郎&つかさ。それに対して、一生懸命熱演する咲也でしたが、監督のカット!!
咲也に対して「色気が足りないんだよ」とダメだし。
すると…
突如、咲也の体に異変が!!
急に胸が膨らみ、髪がのびてしまった為、慌てて自らのボディーをチェックする咲也。
(もむ音)ある…
(ちーんという音)ない…
女の子になっちゃったーっ!!
…まさかの展開に唖然とする圭一郎&つかさ!!
目的は不明でも、これは明らかにギャングラーの仕業!!
撮影は中止して今すぐ捜査すべきとの圭一郎&つかさに対し、「ギャングラーが怖くて撮影ができるか」とあくまで続行を訴える監督。
そして、同じく続行を訴える咲也が登場…
!!!!!
これにはさすがのつかさ先輩もこの表情!!
そして…
仕上がってる…
と思わず絶句する圭一郎&つかさの腐れ縁コンビ。
そして、自分は大丈夫なので撮影を続けてくださいと力強く語る咲也…
あ、自分女の子じゃんって事で…
く・だ・さ・い♡
悪寒が走る圭一郎とつかさ…
しかし、監督の「いいねぇ」のひと言で撮影続行が決定!!
咲也とともにスタジオ入り…
(すでに咲也にメイクとスタイリストがついてるのが笑えます。)
そして撮影再開…
より一層熱演する咲也に対して、相変わらずドン引きのつかさ先輩…
もうお顔がヤバい事になってます…
今日の工藤遥さんのブログで奥山かずささんのカワイイ画像を投下してくれてますが…せめてものお口直しに…っていう配慮(優しさ)かな(笑)
(お口直しが済んだら、またこちらの阿鼻叫喚の世界に戻ってきてくださいね。。)
撮影に熱が入る咲也。こうなったら実力行使と圭一郎さんを説得!!
壁ドン&顎クイの波状攻撃!!
そしてこの表情!!!!
これにはさすがの圭一郎も、
ひぃー!
と思わず悲鳴を上げてしまいます!!
とそこへ、どこからともなく笑い声…
撮影所に華麗に侵入したルパンレンジャーでしたが、こんな撮影風景を見せられては笑いが止まらない…という事で、あっさりバレちゃいました。
いつもならクールな透真が、魁利の口を抑えながら笑ってます。
というわけで、ここからは戦闘シーンに突入なんですが…
いつもの変身シーンですが…
咲也は女の子になってしまっているので、パトレン2号もスカート付き!!
そして、「胸がきつい」と嘆く咲也…
(なんかモーニング娘。AAA(飯窪春菜・工藤遥・尾形春水)が聞いたら怒られそうなセリフですけど…)
何はともあれ、ルパパトによるバトルスタート!!
と、そこへいきなり乱入してきたギャングラー怪人ピッチ・コック。
警察チェンジならぬ性別チェンジで、今度は圭一郎&つかさの性別まで変えられてしまったのです!!
恒例?のあるなしチェックにより、性別を変えられてしまった事を知る圭一郎&つかさ。
胸の有無もそうですが、パトレン1号がスカート付きになって、パトレン3号がスカートなしに!!
なにげにこだわってます!!
そして、やるだけやってさっさと姿を消すピッチ・コック!!
去り際の「サヨナラ サヨナラ サヨナラ」とか…映画評論家の淀川長治さんじゃないですか!!
しかも怪人ピッチ・コックとか、映画監督のアルフレッド・ヒッチコック氏からきてるんでしょうし…
ちなみにこちらは淀川長治さんの動画。日曜洋画劇場の解説後のお別れの時の定番の台詞「さよなら、さよなら、さよなら」です。
今回のピッチ・コックの目的がギャングラーのプロパガンダ作品制作という事で…
懐疑的なデストラとゴーシュに対して、「完成が楽しみだよ。」と寛容さを見せるドラグニオでした!!
性別を変えられてしまい頭を抱える圭一郎&つかさ。
それでもポジティブに最後まで映画の撮影を続けたい語る咲也。
何故そこまでこの映画の完成に拘るのかと詰め寄る圭一郎とつかさに対して…
「先輩たちのカッコ良さを世間に広めたくて…」
ついに真意を語り始めた咲也。
訓練生時代、圭一郎&つかさという優秀な先輩コンビに比べ、落ちこぼれの劣等生だった咲也。
訓練にもついていけず、「もう僕には無理だ」と悔し涙…
そんな咲也に対し、「その涙は、まだ諦めていない証拠だろ。」と声をかける圭一郎。
そして、「私達の任務はその悔し涙の先にある。」とつかさ。
憧れの先輩方の言葉に支えられて今の自分がある…
それが咲也の原動力であり、原点だったのです。
(とか言いつつモテたいというスケベ心もしっかりとあるようですが…)
一連の流れの中から監督が怪しいとあたりをつけた圭一郎&つかさ。
犯人のしっぽを掴むべく、再び撮影に挑みます。
国際特別警察機構には異世界犯罪者集団ギャングラーに対抗できる戦力部隊がある。
オープニングと全く同じナレーションですが…
現れた3人の姿は、最初とは全くかけ離れた姿に!!!!
もはやどうにでもなれといった感じの圭一郎改め、圭子。相変わらずノリノリの咲也改め、咲美。そしてそのまんまつかさ…
そして、オープニング同様にギャングラーとの戦闘シーン。
…と思いきや、持っている武器は本物。
黒ずくめの戦闘員がなんとボーダマンに。しかも撮影スタッフまで…
「全員グルだったとは…」と圭一郎。
ところで、圭一郎の女装になんか既視感があるよなぁと思った方。
ひょっとしてこれじゃないですか?
ショムニ…
もし意識してこれに寄せたのだとすると…オマージュなのかディスりなのかもわかんなくなってきますが…
相手がギャングラーとわかれば話は早い!ショムニ戦隊…ならぬ警察戦隊へ警察チェンジ!!
いやぁ戦隊って本当に面白いですねぇ…
そこに、怪盗戦隊ルパンレンジャーも乱入。ついに監督を追い詰めますが…
実は監督はただの映画好きのアウトな人で、真犯人は別。咲也の機転ならぬ単なる「女の勘」というヤツの前にあっさりと正体がバレてしまい…ついにピッチ・コックとの決着戦へ。
「すっ転ばす」という、すごいのかすごくないのかよくわからない能力とは相性の悪いパトレンジャー。ならばとワイヤーからの空中戦で見事にルパンコレクションを奪還します!!
これに怒ったピッチコックの性別逆転攻撃…交わした先にはパトレンジャー!!
本日3回目となるあるなしチェックのお時間…
元に戻った3人による怒りの攻撃により見事にピッチ・コックを撃破します!!
そこへ意外な人から意外な指令が…
ゴーシュに対し、映画の完成にもう一度チャンスを与えるよう指令を出します!!
寛容とかではなく…どうやら本気でピッチ・コック映画の完成を楽しみにしていたドラグニオ親分。この辺の茶目っ気みたいなのがギャングラー軍団のいい味出してる感に繋がっているような…
巨大ピッチ・コックに対したのはルパンカイザー。
剣には剣とルパンカイザーナイトに変身しますが…なんと性別逆転能力を剣にくらってしまい何故かハンマーに!!!!
というわけで、今回はハンマーダイヤルファイターの力でアデューとなりました。
(おもちゃ販促用に先着順に配布している「ハンマーダイヤルファイター」の設定をここで消化しただけ…という気もしますけどね。)
これにて一件落着!!
衣装以外はすっかり元の姿に戻った3人でしたが…
ギャングラーが化けていた撮影スタッフもカメラマンもいなくなりましたが、映画界の巨人ならぬ狂人は未だ健在!!
ひとりカメラを担いで撮影を続ると高らかに宣言。まさにタイトル通り「撮影は続くよどこまでも」状態…
そして映画は完成!!
音声のみなので出来栄えはわかりませんが…ヒルトップ管理官もジムも苦い顔、つかさは頭を抱える中…なぜか満足そうな圭一郎でしたとさ。
今週の早見初美花
今週はとにかく警察メインの回だった事もあり、ルパンレンジャーの出番は少なめ
こちらは序盤に映画の撮影所がターゲットという事で、有名人に会えないかなぁとワクワクする初美花の様子。
年頃の女の子って事もあるでしょうが、初美花ってやっぱりミーハーですよね。
【関連記事】魁利の過去と悔恨と…「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #9 もう一度会うために」の感想
(こちらは人気宝石デザイナーであるエマに食いついてます。)
こちらは撮影所で警察車両を発見して「あれあれ?」となってる初美花。
この辺の言い回しはすっかり初美花ですね!!
第11話 感想
まさに絵面的には「阿鼻叫喚の地獄絵図」って感じでしたが…
パトレンジャーの3人、そしてスーツアクターの方も含めて、しっかり振り切って演じきってくれたからこそ、最後までちゃんと楽しめたエピソードとも言えます。
敵の能力によって性別が変わってしまうというありがちな設定。
それに翻弄されるキャスト陣…という中で、まさか咲也の過去というか、原点みたいなものが語られるという展開は全く予想していなかったので、本当に驚きました。
そんな咲也の意外な告白を受け、
「そうだったのかぁ」と受け止める圭一郎。
自分達の見てくれがどうなっているのかというのは全く関係なく、それぞれが超真面目に語り合ってる…
それが真摯であればあるほど見てくれとのギャップを生み…それが何とも言えないおかしさに繋がる。この辺は役者さんの力というか、姿かたち関係なくしっかりと圭一郎を演じきってくれたところが良かったと思います。
(これがふざけてたら面白くもなんともないし、これまでのストーリーの中で「朝加圭一郎」というキャラを確立させたからこそ成立しえた話…とも言えます。)
その上で、「俺、そんな話したっけ?」っていうのがなんとも…
つかさの時も同じような事がありましたが、圭一郎って他人のその後の人生に影響するような大切な言葉を言ってたりするんですが…本人にはその自覚がないというか、圭一郎としてはあくまでもその時に感じた事を率直に話しただけで、別に特別な事をしたわけではないし、そんなつもりもない…
そこに余計な感情がないからこそまっすぐ刺さるというか、後々まで響く言葉になるんだろうなぁっていう気がします。勿論、その言葉に恥じない生き方を圭一郎自身がしているからっていうのもあるんでしょうけど。
そして、その事すら圭一郎は意図していないのが、圭一郎が素敵な理由なのかなぁっていう気がします。
【関連記事】圭一郎の初心と本分!「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #6 守るべきものは」の感想
ただ…全体の話数からすると、今回で大体1/5ぐらいが終わった計算になりますが、ちょっとパトレンジャーに持っていかれている感じがしないでもないので、そろそろルパンレンジャーに肩入れできるストーリーが欲しい気もします!!
次回予告
次回のルパパトは透真のメイン回!!
偶然ルパンコレクションを手にした少年と、透真の交流を描いたストーリーとなる模様。クールな透真の笑顔の理由は?
こちらも非常に楽しみです!!
4/29追記
偶然ルパンコレクションを手にした少年と透真の交流を描いた…と書きましたが、どこまで行っても現実は現実なんだと感じてしまいました。
ファンタジーの類ではなく、これが現実なんだと…
今回が女装男装で激しかっただけに振り幅がものすごいですが、こちらもよろしければお楽しみください!!
あ、終わり方はすごく好きですけどね!!