2018年4月29日に放送された怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第12話「魔法の腕輪」の感想です。
今週は低音ボイスとニヒルな役柄、ルパンブルー/宵町透真(演:濱正悟)のメイン回。先週のパトレン女装男装回とはまたガラッと違うストーリー展開となっています!!
しかも来週はダブルヒロインのメイン回とか…どこまでも楽しませてくれるルパパトですが、とりあえず前回のおさらいと今週の感想を書いていきます。
【前回の感想】男装の麗人と女装の怪人!!「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #11 撮影は続くよどこまでも」
怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第12話「魔法の腕輪」
今回は透真と悩める少年の心の交流を描いた回。早速あらすじからチェックしていきたいと思います!!
#12「魔法の腕輪」のあらすじ
超高速で街を駆け抜けては、自らの爆弾で街の破壊を繰り返すギャングラー怪人ジェンコ・コパミーノが出現。
その移動速度の速さに面食らう警察の面々…
(もはや日曜劇場ばりの顔芸になってます!!)
一方、ダイヤルファイターによる空中からの追跡により、警察より先んじてジェンコパの元に参上したルパンレンジャー。
そして、何故かジェンコパを褒めるレッド&ブルー。
すっかり有頂天なジェンコパでしたが…
「どっこいボディーがガラ空きじゃい!」
と言わんばかりに、ルパンイエローによってあっさり奪還されちゃいました…
(注:上記は「ごっつええ感じ」のコント内での台詞であり、初美花の台詞ではありません。なんとなく今回のシチュエーションから浮かんできたんで、使ってみました。)
ルパンコレクション奪還の最短記録では?というぐらいあっさりと奪ったまでは良かったんですが、「お調子者」という点ではジェンコパも初美花も一緒。
敵の攻撃によりルパンコレクションはイエローの元を離れ、隠れて様子を窺っていた少年の元へ…
この勇気少年は陸上部に所属していて最近少しスランプ気味。
結果を焦るあまり、いつもの調子が出なくて伸び悩んでいたわけですが…そんな彼の元にふと転がり込んできた魔法のアイテム!!!!
一部始終を目撃していた彼は、このアイテムによって超高速移動がもたらされている事を知り、衝動的に拾い上げて逃げ出します。
そして、少年を追う透真!!
しかし、フェンスの隙間という体格差を活かしたインサイドワークによって一旦は透真をまくことに成功!!
勇気はその足で晴香が入院する病院へ…
勇気は車椅子の晴香を元気づける為、明日の記録会は絶対に見に来てほしいと告げ、晴香がもっと笑顔になれるよう、これからも自分がいっぱい笑わせるんだと伝えます。
「勇気のくせに…」
ドラえもんで聞いたようなやり取り…
その様子を見ていた透真…
そして、少年がひとりになったところへ再び「コレクションを返せ」と迫る透真。
透真に対し、「怖くなって途中で捨てた」と嘘をつき、帰宅途中のどこかに隠した事も見破られるが、正直に話そうとしない勇気に対し…
「彼女にいいところを見せたいからか?」と芯を食った発言。
晴香との一部始終を見られていた事を悟り、彼女がもう歩けない事、昔からステージで歌う事を夢見ていて、それを諦めてほしくないから…と腕輪に拘る理由を告白しますが…
「だったら実力で勝て」
珍しく語気を強める透真。人間にはルパンコレクションは使いこなせないと説得しますが…
「ヒナーノの谷のセイン」に出てきたあの腕輪とそっくりだと聞きません。
「ヒナーノの谷」と聞いてあの絵本の事だと気付いた透真。それ以上、後を追う事はしませんでした。
ビストロ・ジュレに戻った透真。
少年からコレクションを取り戻せなかった事を知って驚く魁利と初美花。
そして、例によって突然現れたコグレによって、「ヒナーノの谷のセイン」の作者がルパンと同世代の人間であり、実在するコレクションをモデルにしたのではないかという説が明かされます。
少年と透真を結び付けた「ヒナーノの谷のセイン」。
絵本によって蘇る透真と彩(氷漬けにされた婚約者)の記憶…
「ていっ」
絵本の世界に憧れ、ちょっぴり現実逃避する彩。
それに対して、透真があまりにもリアリストらしい感想を述べるので、思わず彩チョップが炸裂!!
時にはあり得ないことを信じ見てたい気持ちになる時だってあるし、夢物語に心を癒されたり、夢が背中を押してくれる事だってあるんだから…と。
とことんクールでリアリストな透真ですが、彩の影響で少しずつ変わっていった面というのもあるんでしょうね。以前もこんなシーンがありましたし…
【関連記事】それぞれの戦う理由。「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #2 国際警察、追跡せよ」の感想
とにかく、コレクションの事は俺に任せてほしいと…
一方、警察は警察で作戦会議…
怪人の高速移動はルパンコレクションの力なので、それを封じることは出来た…ただ、自身が持つ爆弾の能力も侮れないという事で…
理論上は1発2発なら耐えられるというつかさに対し、いくら理論上耐えられたとしても、自分達が痛いと主張する咲也。
「耐えろ」
そのひと言で見事なまでに一刀両断!!!!
そんなふたりのやり取りをよそに、
一般市民の生活を壊す事は許さんと静かに燃える圭一郎なのでした。
再びジュレ。
「透真がコレクションを後回しにするなんて珍しいね」と初美花。少年に同情しちゃったのかなぁと疑問に思う初美花に対し、「あいつはそこまで甘くないよ」と…
そして透真は勇気の自宅へ、記録会までにお宝を頂くと予告状を送り付けるのでした。
翌朝…
記録会に備えてウォーミングアップする勇気の前に現れたのはジェンコパ!!
透真にしたのと同じく「怖くなって途中で捨てた」と言うと、「じゃあ死ねよ」と襲い掛かってきます。
逃げる少年。腕輪の隠し場所へ…
しかし、そこに待っていたのはルパンレンジャー。追ってきたジェンコパと鉢合わせに!!
そこで透真が下した決断は、勇気に腕輪を託すというもの!!!!
そして、勇気を逃がす前に大切なアドバイス。
いくら腕輪を着けたところで、自分の力を信じないヤツの願いは叶えてくれない。だから走る前に心の中で念じろ。
「俺は速い」と!!
そして、そう念じて走り出した少年の耳には久方ぶりに聞いた風の変わる音。
一方、こちらはというと…
なんやかやで怪人をルパンレンジャーが、巨大怪人をパトレンジャーがそれぞれ撃破!!
(思いっきり「中略」って書いた感じですね。。)
いざ、記録会に臨む勇気。
俺は速い。
そう念じて走り始めますが…周りの走者のプレッシャーを感じて自信喪失していく勇気。
しかし…
弱気になった勇気の背中をポンと押した透真の手。
そして蘇る透真の言葉。
「だったら実力で勝て」
「自分を信じないやつの願いは叶えてくれないんだ」
勇気は再び念じます。「俺は速い」…と。
走りに力強さが戻った勇気は見事1位。自己新記録で駆け抜けます。
晴香の元へ駆け寄る勇気。
「自分も頑張るから」と笑顔の晴香。
そんな晴香の笑顔を見て、思わず腕輪を隠してしまう勇気…
顛末を見届け、帰ろうとするルパンレンジャーの存在に気付いた勇気は、透真を呼び止め、自ら「腕輪を返す」…と。
晴香の笑顔を見ていたら、腕輪の力で勝った自分が恥ずかしいので。今度は自分の力で勝ちたいからと…
それに対し、自分の実力で勝ったんだと告げる透真。
何故なら、すでに本物とすり替えていたから…
透真の賭け…
予告状を使って勇気を隠し場所に誘い、その時点でコレクションをすり替えていた為、襲われた時にちゃんと逃げおおせるか、そして記録会で実力が発揮できるか…全ては勇気の気持ち次第だったんです。
「ダメならダメでしょうがないと思ったが…よかったな、実力が出せて」と透真。
そして、「たまには夢物語もいいかもしれない」と微笑む透真。
勇気の頑張りに対して、そして彩の言葉の意味を知ることが出来た…そんなところから湧いてきた思いから…でしょうか。
「じゃあな」と去っていく怪盗…
そんな後ろ姿を見て、「誰?」と問う晴香に対し…
「背中を押してくれた人」と…
今日の早見初美花
さて、工藤遥さんの活躍っぷりを紹介する今日の早見初美花のコーナー!!
今回は、少年からコレクションを奪い返せなかった事を知り、驚く魁利と初美花のこの表情から!!
初美花もびっくり!!
コレクション奪回失敗の原因が絵本???
そんな折、声先行パターンでひょっこり現れるコグレにびっくり!!
問題の絵本を怪訝そうな顔で見る初美花。
そして、「意外と乙女チック」と茶化す初美花。
「透真くんはこういうのは信じないタイプかと…」言うコグレに対し、
俺は信じない…と透真。
だが…と、ここから透真の回想シーンへと移行していきます。
(ちょこんと見切れている初美花の表情がかわいかったりして!!)
魁利と初美花
透真がいないビストロ・ジュレ。
一連の行動に疑問を持った初美花と魁利の会話。絵本の事もあって情に流されているんじゃないかという初美花ですが…
魁利からはそんなに甘いヤツではないと意外な返答。
思わず「え?」となる初美花。
見届け人初美花
ギャングラーを撃退し、勇気の記録会の様子を見届けに来たルパンレンジャー達。
勇気の走りを固唾をのんで見守り…
見事1着になって、思わず歓声を上げる初美花。
すかさずその口を塞がれます(笑)
なんかもう…こういう扱いがお約束になってしまった初美花でした。
次回予告
このまま次回予告までいっちゃいます!!
…初美花とつかさが遊園地でーと?!
どちらも絶叫系だけあって、なかなかな表情してますが…なんと次回は初美花とつかさのダブルヒロインによるメイン回です!!!!
いつかあるとは思ってましたが、遂にはるかずさによるタッグが実現するわけですね。
なんと鎖で繋がれたルパンイエローとパトレン3号!!
そして初美花&つかさの共闘???
さらにさらに…
謎の抱擁…
こんなん気にならないはずないじゃないですか!!
次回の#13「最高で最低な休日」…今からめちゃめちゃ楽しみです!!!!!!!!
ハルカズサ♡
5/6追記
言うまでもなく神回でした!!
感想はこちらから!!!!
第12話 感想
今回は新しい展開こそありませんでしたが、ルパンブルーこと宵町透真の事をぐっと掘り下げた回。
「たまには夢物語もいいかもしれない」
ストーリーはそんな言葉で締めくくられてはいましたが…よーく考えてみるとそこにあるのは全て現実。
晴香は恐らく後天的に歩けなくなり、車いす生活となったのだと思いますが、彼女が再び歩けるようにと願うのではなく、「彼女が希望を捨てないように笑顔でいてほしい」というのが勇気の願い。
そして透真はあくまでもリアリスト…
勇気を励まし勇気付けはしますが、スランプから立ち直れるかどうかはあくまでも勇気次第。いくらルパンコレクションを使えないとはいえ、予めコレクションをすり替えていた…
「ダメならダメでしょうがないと思っていた」
その言葉に全て集約されている気がします。
今回は勇気が自分自身を信じたからこそ結果がついてきた。
透真が背中を押してくれた…それはあくまでもきっかけであって、腕輪自体は魔法でもないんでもない。すべては現実の中にあるのだという事に気付かされます。
腕輪や透真の存在が助けになったのも事実ではありますが、そうした経験を経て勇気自身がひとつ成長できたからこそ、今回の結果に繋がったのだと…
私自身が素直じゃないのかもしれませんが、今回の結末の中にほろ苦い現実を感じてしまったのは…私だけでしょうか。
「アニメじゃない アニメじゃない 本当の事さ」
機動戦士ガンダムZZのOP曲がなんとなく頭の中に浮かんできました。
(アニメのOP曲で「アニメじゃない」って否定する…すごい曲が出てきたもんだと驚いたものです。)
ちょっと真面目な感想になっちゃいましたが、次回は工藤遥さんと奥山かずささんのメイン回!!
素敵な休日の最終日に、最高のコラボを思う存分楽しみたいと思います。