似たような境遇でありながら、決して交わらないふたり…
つかさの口から語られた自らの過去と、自らを支える原動力とは。
2018年7月22日に放送された第24話「生きて帰る約束」は、そんなつかさと魁利がメインのストーリーです。
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ルパパト 第24話「生きて帰る約束」
#24「生きて帰る約束」のあらすじ
前回、ライモン軍団のウシバロックを倒したルパンレンジャーでしたが、その後、残り2体の消息が掴めず…情報収集に励むも目ぼしい情報は特になし。
ノエルも2体の情報は掴めていないという事で、舞台は国際警察へ…
ノエル画伯の目撃情報から、残る2体のギャングラーを懸命に捜索するジム・キャリーですが…
3人からは稚拙な絵に見たのか、ノエルに対して懐疑的な様子…
ですが…相変わらずどこ吹く風のノエル。
一方、ビストロ・ジュレでは、なにやらテンションの高いお客さんがいて…
このラッキーペンダントを手に入れてからというものツキまくりで、倍率20倍のアーティストのチケット、しかもアリーナ最前が当選したと大喜び。
しかも、みんなで宝くじかったら見事当選!!
「有益な情報じゃね?」とあたりをつける魁利と透真でした。
女の子たちからペンダントの入手先を聞き出した魁利は、単身地下のクラブへ…
DJの流す音楽にあわせて踊る客と…店の奥では現金を伴う何やら怪しげな取引が…
(子供番組にしては結構怪しげな描写な気もしますが…)
臆することなくオーナーの元へと向かった魁利。
幸運を呼ぶペンダント…これを使って何を企んでんの?と核心に踏み込んだタイミングで、運の悪い事に国際警察が踏み込んできたのです!!!!
(結局、ノエル画伯のあのイラストから解析して、ついにこのアジトを突き止めたジムって相当優秀ですね!!)
正体を現したオーナー…
それはライモン軍団のひとり、ギャングラー怪人ギーウィ・ニューズィー!!
ガサ入れにきたパトレンジャーとのバトルへと突入します。
魁利もルパンレッドに変身して戦おうとしますが…
運悪くパトレン3号にみつかってしまい、「一般人は安全な場所へ避難を!!」とばかりに現場から遠ざけられ、つかさに手を引かれて避難誘導されてしまうのです。
「助けてくれてありがちゅ~」
と、すんなり帰してもらえるはずもなく、何故あの場所にいたのか訊かれる魁利。
身につけるだけでガチ ツキまくりのペンダントが欲しかったと…
ペンダントが目的というのに訝しげな表情を浮かべつつ、そんな危なっかしいものは国際警察が没収する…と。
もし、魁利の身に何かあったらお兄さんが悲しむだろう…と。
それを聞いて、何故自分の身内が兄だけだと知っているんだと、一気に表情が険しくなる魁利と…
一瞬「しまった」という表情を浮かべたつかさ…
ふたりの間に緊張が走りますが…
「実は調べさせてもらった」と正直に話したつかさ。
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調べるに至った経緯までは話していないものの、兄に育てられたという身の上までは把握している事を告げます。
「プライバシーの侵害なんだけど」と軽口で非難する魁利と、丁寧に謝罪するつかさ。
許す代わりに、自分が何をしても干渉するなと言う魁利。
その言葉を腕組みしながら聞くつかさでしたが…
答えは「NO」!!
と言わんばかりの愛あるでこぴん。
圭ちゃんといい、国際警察はお節介ばかりと愚痴をこぼす魁利に対して、「圭一郎」と一緒にするなと言いつつ…意を決したように身の上話を始めるつかさ…
幼い頃に両親を亡くしたつかさは祖父母に育てられたのですが…
厳格な祖父に厳しく育てられ…
思春期を迎え、そんな祖父と自然と距離を置くようになったつかさ…
そんなある日…
言い寄ってくるナンパ男を柔道技で投げ飛ばしたつかさでしたが…
その時に指輪が顔に当たってしまい…
瞼に生涯消えぬであろう傷を負ってしまいます。
やがて警察とともに駆け付けた祖父…
何も言わず強く抱きしめる祖父…
その時に、祖父が自分に厳しかった理由が、亡き両親の分まで愛を背負っていたからという事に気付くのです。
同じような境遇だからこそ、あえてお節介を焼くのだと…
そんなつかさの言葉は、兄に反抗し続けた己の姿を思い起こさせ…
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「そんな事は死ぬほどわかっている」と強く否定。
自分の思いが届かず、少し寂しげな表情のつかさ。
そんなつかさに対して、国際警察なんて危ない職業辞めたら?と提案。それに対して夢を語り出したつかさ。
自分の夢は祖父母と穏やかに暮らすこと…
その為には平和が不可欠だから…
「生きて帰る」そう約束しているからこそ、自分は強くあれるのだと…
一方、ギーウィとの戦闘に入ったパトレンジャーでしたが、ルパンコレクションの力で弾道が捻じ曲げられ、攻撃が一切当たらない。
そうこうしているうちにまんまと逃げられてしまいました。
その知らせはつかさの元にも…
国際警察から逃げおおせたギーウィは、ザミーゴから新たな化けの皮を購入。
要は人間界で生きていく為には人間の姿をしている必要があり、こうして正体がばれてしまった際には、その都度新しい姿を入手するのだとか…
そして、ザミーゴはその取引によって富と情報を得ているのだと。
(考えるだけでなんだかおぞましい話ですが…)
ギーウィが撒き散らしたラッキーペンダントが芽吹きの時を迎え…
生命エネルギーを吸って成長するツタに覆われた人間…
突然の出来事に歯ぎしりする圭一郎。
その源がラッキーペンダントである事に気付いたつかさ!!
臨時ニュースでラッキーペンダントの危険性が報じられると、当初の想定以上にヤバい代物だった事に気付くルパンレンジャーの面々。
そこへ、またまた突然登場したコグレが、ペンダントの正体がラッキーパワーを使い果たすと、人間の生命エネルギーを吸い尽くす植物に変わるものだと説明。
しかも今回は、手の早い事にギーウィが牛耳っていた店に関連する不動産情報をリストアップするという用意周到ぶり!!
というわけで、ギーウィの元へ参上したルパンレンジャー。
さらに国際警察も乱入して戦闘が繰り広げられますが…例によってギーウィはルパンコレクションの力によってことごとく攻撃を回避。
全くダメージを与える事が出来ずに劣勢へ…
しかし、それが運によってもたらされているものだと気付き、ラッキーペンダントが反撃の糸口になり得るかも…と考えますが…
その作用反作用のどちらも目の当たりにしているつかさは、あまりのリスクの高さに使用に踏み切ることができません。
それに気付いた魁利。
つかさから奪い取ると、躊躇なく身につけてギーウィを撃ちます!!
そのラッキー効果はすさまじく、適当に撃っても次々とギーウィに命中しダメージを与えてきますが…
やがてラッキーパワーは底を尽き…
ツタに覆われはじめるルパンレッド。それでも撃つ事をやめようとしません。
身を挺して作ったチャンスを逃さない透真。
その隙をついてルパンコレクションを見事奪還するのでした!!
回避能力がなくなったギーウィ。これなら攻撃も当たるとトドメ!!
怪人ギーウィを見事撃破します!!
これによってツタの能力もなくなり、ようやくツタから解放されたルパンレッド。
そんなルパンレッドの戦いぶりを目の当たりにしたつかさ。
ルパンレッドのブレーキは利かないのではなく…壊れているのだと。
(ブレーキが利かないのは恐らくパトレン1号の事を指しているのではないかと…)
例によって巨大化するギーウィ。
続くロボ戦も圧勝!!
めでたしめでたし…で終わるかと思いきや、次々に部下を失ったライモンが怒りの巨大化!!!!
しかも、パトカイザーやエックスエンペラースラッシュのゆうに2倍はあるであろう体格!!
超巨大怪人と化したライモンの攻撃になすすべもなく完敗。
一体どうなってしまうのか?!
というところで第24話は終了します!!
今週の早見初美花
今回はやけに印象に残る台詞が多かった気がする今週の早見初美花です!!
やっぱりミーハーな初美花
ギャングラーの手がかりを探す魁利と透真…
やたらツキがあるというお客さんのところで、倍率20倍のチケット、しかも全公演アリーナ最前列が当たったと喜ぶ3人組!!
ちょっと前までモーニング娘。のメンバーであり、お客さんに見られる立場だった工藤遥さんが、役とはいえチケット当たって喜ぶ人達(オタク)を見る。なんだったらちょっとうらやましそうにしているという…なんだか逆の構図に。
しかも、手にしているチケットってロー〇ンで発券したものっぽいデザインだから、一般販売で最前列つったら確かにあり得ない強運ですよね!!
え?ヤバヤバじゃん!!
最初は魁利の勘…ビンゴだったね。ぐらいの温度感だった初美花でしたが…
例によって突然登場したコグレさんの情報により、放っておいたら死ぬと知り…
え?ヤバヤバじゃん!!
と思わずこの表情!!
この後の、「趣味悪すぎ」っていう言い方とか、レッドがツタから解放された後の「もうもう、脅かさないでよ~」とか、モーニング娘。’18で工藤遥さん大好きな羽賀朱音さんが大喜びしそうな萌え台詞の多い回でした。
第24話 感想
つかさと魁利…
ふたりとも両親を早くに亡くし、新春期の頃には親代わりの存在に対して反抗していた…そこまでは一緒なんですが、決定的に違うのがその先。
つかさの場合は祖父の気持ちを知り、いつかは祖父母とおだやかに暮らすことを目標に、生きる為に戦っている。
でも、魁利の場合はなんとなく兄の気持ちを知りながらも素直になる事が出来ず、和解する事も出来ぬまま目の前で失ってしまった。そんな魁利の目的は兄を取り戻す事であり、その為には手段は選ばない…と。しかも、目的を遂げる為ならば、たとえ誰かが倒れる事があっても、残ったヤツが目的を遂げればいい。それがルパンレンジャー達の原点であり、戦う理由。
だから、つかさと魁利は似て非なるもの。
大切な存在が生きているかどうかも違えば、生きる為に戦うのと、死をも厭わない戦いというのも全然違う。だからこそ快盗と警察という全く違う立場になるんでしょうが…
改めて「快盗」と「警察」というのが相容れない存在である…という事が浮き彫りになったんじゃないかという気がします。
(だからこそ次回の展開が楽しみになってくるわけですが…)
そして、つかさ先輩は回を増すごとにどんどん魅力的になっているというか…明神つかさという役がどんどん成長している感じ。
これは圭一郎にも言える事なんですが、パトレンジャーはどんどん魅力的になっていて、それに呼応するような感じでルパンレンジャーにも味が出てきた。
さらに高尾ノエルというよくわからん存在が入って…それでも新キャラに食われる事なく、ますます魅力をアップしていってます!!
層のように積み重なっていく様子はまるでミルフィーユのよう…
ちょっとノエルっぽくなっちゃってますが、まあとにかく今年のルパパトはそれだけ厚みがあって面白いって事ですね!!
次回…いよいよって感じで、こちらも非常に楽しみです!!!!
次回予告
どういう経緯でそうなるかは全くわかりませんが…
遂にパトカイザーとルパンカイザーとエックスエンペラーを構成する全ビークルが合体した姿に!!
玩具だと相当ダサいと感じたデザインですが、劇中の雰囲気だと…まあこんなもんかなぁって思っちゃうのが不思議(笑)
グッドストライカーを中心に、下駄合体で身長アップしつつエックストレインが両腕を構成。そして肩に隠し腕よろしくビークルがついて、若干無理ありすぎだろうっていうシルエット。
ただ、ライモンが超巨大化すると何故か4本腕になっていたので、肩のビークルもその対策で役立ちそう。
(まあそうやって必然性を出していくことで、このデザインの説得力を出すっていう意図なんでしょうけど…)
なんかメカの事ばかり書いてしまいましたが、本来交わるはずのない快盗と警察がついに一つになってしまうという衝撃の展開!!
ただ、毎回これをやられるとちっとも面白くないし、対ギャングラーで将来的な共闘というのをここで使ってしまうとVS設定は物語の半分でおしまいになってしまうし…
切り札切った後のルパパトもちゃんと楽しめるのか…その辺にも期待かな。
追記
これまで敵対していた快盗と警察が遂に共に戦うという展開に!!
かなりエモいストーリーでした。