魁利が新たな力「ルパンマグナム」を手に入れました!!
この記事は2018年9月30日に放送された快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第34話「伝説の銃」の感想です。
前回はルパンレンジャーが子供にされてしまい、いつもとはまた違う大暴れで”つかさおねえちゃん”以下、国際警察を大いに困らせた回でしたが…
今回はそれとは打って変わってルパンレンジャーが「試される」回となりました。
【前回の感想】つかさ、ショタ全開!!「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #33 僕らは少年快盗団」の感想
ルパパト 第34話「伝説の銃」の感想
#34「伝説の銃」のあらすじ
買い出し中の3人…
バスケットボールにいそしむ少年の姿を見つめながら、過去の自分と重ね合わせる魁利。初美花に「バスケ好きなの?」と聞かれるも、はぐらかす魁利…
ビストロ・ジュレに戻ると…そこには大慌てのグッティの姿。
3人を見るなり「ノエルを助けてくれ」…と。
ノエルは、アルセーヌが大事にしていた「ルパンマグナム」の隠し場所を突き止め、ひとりその場所へ向かうのですが…罠にかかって絶体絶命!!
かくして、ルパンレンジャーは「ルパンマグナム」探しのクエストに向かいます。
一方、ギャングラー側は、ガンマニアの怪人ケルベーロ・ガンガンが、美術館などを襲撃しては銃を集めまくっている模様。
とある美術館を襲撃したケルベーロでしたが、現場に急行した国際警察と戦闘になります。
ケルベーロはルパンコレクションの力で土を操り、パトレンジャーの銃による攻撃を無効化。さらに自身の力で酸素を操り火薬を使った銃の威力を跳ね上げる事で、戦闘は膠着状態に…
そんな中、ケルベーロの右肩の犬?が新たな銃の臭いを嗅ぎつけ、そのままどこかへ行ってしまいます。
一方、ルパンマグナムを探すルパンレンジャー一行。
ノエルと来た時と仕掛けが違う…と、新たな罠に巻き込まれたグッティは早々に戦線離脱。そんな中で、冷静にヒントを見つけながら先へと進む魁利たち…
そして、ついにルパンマグナムを発見しますが…
傍らには最後の罠によって倒れているノエルの姿が…
途中で見つけたメッセージから「足枷を外せ」というヒントを得ますが、その瞬間ルパンマグナムから発せられる光に包まれます!!
そして、3人それぞれの目の前に現れた人物…
初美花の前には親友の詩穂ちん。
透真の前には婚約者の彩。
魁利の前には兄の勝利。
それはアルセーヌが仕掛けた罠であり幻。
ここから抜け出すためのヒントは「足枷を外せ」…すなわち、目の前の大切な人を撃て…というもの!!
目の前の大切な人を取り戻すため、これまで快盗として戦ってきた3人にとって、これ以上残酷な踏み絵はあるでしょうか。
そして、覚悟を決めて銃口を向ける3人…
しかし…
大切な人を目の前にして、その引き金を引くことができなかった初美花と透真。
心の痛みがダメージとなってふたりを襲います。
大切な人の存在は、時としてブレーキになることもある…
目覚めたノエルは、自分と同じように初美花と透真が目の前の大切な人を撃てなかったのだと悟ります。
そんな中、今なお心理の世界に囚われたままの魁利。
幻の中の兄は、自分の為に暗い道を歩かず、明るい道を堂々と歩いてほしいと訴えます。さらに重なる圭一郎の言葉…
しかし…
魁利は自分には思っていた以上に快盗が似合っており、自分自身が選んだ道で兄を取り戻して見せると…目の前の兄に向け引き金を引くのです。
罠から解放された魁利の前に現れたのはアルセーヌの幻。
その銃は君に預ける…と。
そして、魁利は新たなる力”ルパンマグナム”を手に入れたのです。
役目を終えた封印の洞窟は崩壊。
ルパンレンジャーが脱出した先に待っていたのは、ルパンマグナムの存在を嗅ぎつけたケルベーロ!!
ガンマニアのケルベーロは、ルパンマグナムを寄こせと襲い掛かり、ルパンレンジャーとの戦闘開始。
そして、ルパンレッドとケルベーロの激しい銃撃戦の中、遂に発射されるルパンマグナム。
その光弾は、土壁をも貫いてケルベーロに命中。
ルパンコレクションの力で作られた防壁をも無効化するルパンマグナムの圧倒的威力の前に為す術ないケルベーロ。
透真にルパンコレクションを奪われ…あえなく敗北。
巨大ケルベーロとのロボ戦に突入しますが…
何故か掌の上のルパンレッド。
ルパンマグナムの威力を見せてほしいとのグッティのアンコールに応える形で巨大ケルベーロに向けて渾身の一撃!!
その光弾は、巨大ケルベーロをも軽々と破壊!!!!
今後もルパンマグナムを使い続けていいとコグレの了解を得た魁利でしたが…
ビストロ・ジュレを出たコグレはしたり顔。
「まさかルパンマグナムを手に入れるとは…」
「夜野魁利、予想以上の逸材でしたね」
そういうと不敵に笑いながら去っていくのでした。
次回予告
物語の終わりにこれ以上ない胡散臭さを見せたコグレが…なんと次回のメイン!!
ルパンコレクションによって3人になってしまったコグレが大暴れ…といった感じ。
タイトルから察するに、良い、悪い、普通のコグレが登場するのであれば、ひょっとしたら”良いコグレ”が3人に何か新たなヒントを与えたり…なんて事もあり得るかも!!
そう考えたら次回も見逃せませんね。
なぜかザ・たっちも出演するみたいだし…
というわけで、若干汚い絵面もありましたが、今まで胡散臭さしかなかったコグレの真意がちょっとだけでもわかる回。
続きが気になる方はこちらからどうぞ!!
今週の早見初美花
いつものうみかいり
いつものお買い物風景…
透真が袋をふたつ抱え、初美花がひとつ。そして、魁利はというと…お菓子の袋。
ひとりだけ荷物を持たずにお菓子をパクつくマイペースぶりを発揮する魁利に対して「持ってよー」とせがむ初美花。
ある意味、いつものジュレの風景…
そして、足を止めた魁利に対し、バスケに興味があるのか尋ねる初美花の表情!!
初美花と詩穂
幻と気付く3人…
実際はこの状態…
意を決して詩穂に銃口を向けた初美花…
結果的に撃てなかった初美花でしたが…これは個人的に撃てなくて良かった。そんな気がします。
カワイ子ちゃん…私?
「カワイ子ちゃん」と聞いて「私?」と思わず反応してしまう初美花…
どうやら違ってたみたいで「はいすみません」って感じのリアクションがとてもかわいらしい!!
そして快盗チェンジ!!
まあ途中がすごく重かったから、こういうところでちょっと力が抜けるのはいいかもしれないですね。
そしていつものうみかいり
ビストロ・ジュレに戻ってきたルパンレンジャー。
新たに手に入れたルパンマグナムに興味津々な初美花は、ルパンマグナムを触らせてほしいと頼みますが…触らせない魁利。
これって意地悪で触らせなかったのか、それとも初美花と透真が越えられなかった一線を越えて手に入れたルパンマグナムだからこそたやすく触らせたくなかったのか…その辺の魁利の真意はいかに?
ただ…これまでのシリーズだと、割と一度手に入れてしまえばあとは誰でも使える…みたいなところがありますが、今後、透真や初美花がルパンマグナムを気軽に扱う…なんて事はないようにしてほしいなぁって思います。
#34「伝説の銃」の感想
まず、特捜戦隊デカレンジャーが好きだった私にとっては、かつて「地獄の番犬」と言われ恐れられたドギー・クルーガー/デカマスターの声を演じた稲田徹さんが、今回のギャングラー怪人ケルベーロ・ガンガンを演じているのが面白かったです!!
しかもこいつはこいつで「地獄の番犬」とか言っちゃってるし!!
そんなキャラクターでの遊びはさておき…
今回の話は今まで以上に重かったような気がします。
アルセーヌの仕掛けた罠は残忍で、ルパンマグナムを手に入れるためには、自分の大切な人を撃たなければならない…
ノエルを筆頭に、初美花と透真にはそれができなかった…
そもそも大切な人を取り戻すために快盗にまでなって戦っているというのに、たとえ幻であってもその人を撃つなんて到底できないのが当たり前。
それなのに魁利は撃った…
大切な人の存在も魁利にとってはブレーキにならなかったのです。
なぜならつかさ曰く「ブレーキが壊れている」から…
【関連記事】つかさを支えるもの…「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #24 生きて帰る約束」の感想
今回、ルパンマグナムという強力な力を得たルパンレンジャーでしたが、強力な力を得た代償として…人として大切な何かを失ってしまったんじゃないか。そんな気さえしてきます。
ここ最近、快盗ばかりが新たな力を得てパワーアップしていきますが、ルパンコレクション頼みの強化はある意味ギャングラーと同じ。
いつか魁利が力に溺れて暴走した時…抑止力となり得るのは、今回撃てなかったルパンレンジャーの仲間たちであり、パトレンジャーなんじゃないかと思うんです。
特に魁利の兄と重なるぐらい似ている朝加圭一郎の存在。
圭一郎こそが魁利を止めるブレーキとなりうるんじゃないか…そんな事を考えてしまいました。