この記事は2018年10月7日に放送された快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第35話「良い人、悪い人、普通の人」の感想です。
番組開始当初から登場しているルパン家に仕える謎の執事コグレ。
3人の若者を快盗の道に誘った張本人であり、普段は諜報活動を行う裏方ですが…その佇まいには胡散臭さもあり、いかにも何か裏があるんじゃないかと思わせるキャラクター。
温水洋一さんの好演によるものが大きいわけですが…そんなコグレさんのメイン回となります!!
本題に入る前に前回のおさらいですが、試練を乗り越えルパンマグナムという新たな力を得た魁利…というお話。
(新たな力を得てパワーアップこそしましたが、それが本当に正しい選択だったのか…というのも含めて気になる内容だったと思っています。)
【前回の感想】新たな力とその代償…「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #34 伝説の銃」の感想
ルパパト 第35話「良い人、悪い人、普通の人」の感想
#35「良い人、悪い人、普通の人」のあらすじ
ひとり街を歩く魁利に対し、「またサボタージュですか?」と声をかけたコグレ。
何故コグレがここにいるのかというと、諜報活動の真っ最中であり、仕事の前にエスプレッソを飲むのがたしなみなんだとか…
そんなふたりの前に突如ギャングラー怪人ドリューン・サンブが出現!!
ドリューンの持つルパンコレクションは、人間の人格から良い部分と悪い部分を分裂させる能力を有しており、快光線を浴びると人間が3体に分裂してしまうというもの。
(「幽体離脱~♪」ていう呑気な声が聞こえてきそうですが…)
3人に増えるだけでも厄介なら、悪い人格が好き勝手に暴れ出すからなおタチが悪い!!
早速、魁利が変身して応戦。その中でドリューンが快光線を発射しようとした瞬間、現場に駆け付けたパトレンジャーの光弾がヒットし…あらぬ方向に発射された快光線がなんとコグレに命中!!
3人に分裂しちゃいました!!
かくして普通のコグレは良いコグレをビストロ・ジュレへと誘導。ルパンレッドは言う事を聞かない悪いコグレに手を焼きつつ、なんとか戦線を離脱するのでした。
個人的にギャングラー怪人とパトレンジャーをそのままにしておいたら、ルパンコレクション事倒してしまうリスクがあるのでは?と思いましたが、残されたパトレンジャーはドリューンとの戦いを続けますが…
なんと悪い人格の市民が国際警察を目の仇にして襲い掛かってきます。
(扇動して襲い掛かる割にリーチの差で攻撃が当たらないの図)
(困惑する咲也ですが…「ザ・たっち」の決め台詞がしっかり入ってます。)
一般市民には手を出せない国際警察が大わらわになる中、ドリューンは退却していくのです。
一方、ビストロ・ジュレではのんびりティータイム中のノエルの姿。
魁利がいないのを見て「サボタージュですか?」とどこかで聞いた台詞を耳にしますが…「お前はどうなんだ?」という透真の言葉がブーメランのように刺さります。
そこへ慌てて飛び込んできた普通のコグレ!!
3人揃ってジュレにきたつもりが、普通のコグレ以外とはぐれてしまったとの事。別に普通のコグレがいればいんじゃね?ぐらいに考えていたルパンレンジャーの3人でしたが、ルパンコレクションの力で無理矢理人格を分裂させられている為、6時間以内に元に戻らないと命が潰えてしまうとの事!!
それは一大事という事で、ルパンレンジャーの3人は良いコグレ、悪いコグレの捜索。ノエルは他にも被害者がいる事を踏まえ、国際警察とともにドリューンの捜索へと向かいます。
コグレを探す透真と初美花。
視線の先にはボロボロの白いスーツ姿のコグレの姿。
横断歩道を渡る老婆を助けたかと思えば、今度はボールを追いかけて車道に飛び出した子供を助けようとしますが…
年齢に体がついてこずに転倒!!
間一髪のところを透真と初美花が救出します。
「状況わかってますよね」と苛立つ透真ですが…
今度はコンタクトレンズを落として探し回る女性の姿を見つけると、即座に助けに行ってしまう良いコグレ…
「それでボロボロなのか」と納得…
お人好し過ぎて違う意味で困ったちゃんの良いコグレをなんとかビストロ・ジュレに連れていく透真と初美花。
ここでじっとしていてくださいと念を押して再びコグレの捜索へ…
店内に残された良いコグレと普通のコグレ…
良いコグレ「また、彼らに迷惑をかけてしまいましたね。」
普通のコグレ「また?」
良いコグレ「私たちは自分の手に負えないハードな仕事を、あの若者たちに託しているわけですから…」
国際警察では、ジム・カーターがドリューンの捜索にあたりますが、地下道の下に潜伏しているところまでしかわからず…
そして、現場の国際警察は被害者を保護しては元に戻していくという地道な活動中。
今回は山田さん(ザ・たっち)を元に戻して一件落着。次の被害者を探しに行きます。
一方、ひとりコグレを探す魁利のもとに現れたのは改造バイクに特攻服姿の悪いコグレ!!
平成も終わろうとしている中、時代錯誤の恰好を見て思わず「ダッセ…」とつぶやく魁利。
そして、それを聞き逃さず因縁を吹っかけてきた悪グレ!!
ですが、性格悪くても…弱かった!!
もはや言葉にもならず「よわ」とつぶやく魁利。あっさりと悪グレを回収してジュレに戻ります。
…と思ったら今度は普通のコグレがいない!!!!
あと2時間ないってのにどこ行ったと苛立つ魁利でしたが、それぞれの携帯に位置情報が!!
「さすが」とつぶやいたノエル。
指定されたポイントにはドリューンの姿!!
しかし、「ネズミが紛れ込んでいる」と砲撃。そこには傷ついた作業員。
しかも、何故か人格が分裂しない謎の作業員に狼狽したところにルパンレンジャー参上!!
ノエルがドリューンたちをひきつけ、ルパンレンジャーは作業員を保護…
その正体はもちろん普通のコグレ。
普段はもう少しスマートに諜報活動を行っているようですが、今回に関しては自分の失態を挽回を失敗しようと少々無茶してしまったと照れ笑い。
それに対して、体を張るのは自分たちの役割。希望の糸なんだからと戦いに身を投じる若者たちの姿…
改めて「頼みましたよ」と託したコグレ…
若者たちが戦う姿を遠巻きから見つめるコグレ。
その視線を感じたノエルがコグレの元へ。
彼らを戦いに巻き込んだのは自分だから、なるべくその姿は見ないようにしていたと本音を吐露。
戦いはルパンマグナムを投入してから一気に攻勢に。
遮蔽物をも貫く光弾に大ダメージを喰らったところでルパンコレクション奪還。一気にけりがつきます。
お約束の巨大化を果たしたドリューンでしたが、地上で戦うかと思いきや…地下に引きこもるという奥の手に!!
ゴーシュも呆れるドリューンの失態に対し、逃がすかよとルパンマグナムのもうひとつの能力を発動。人型に変形したルパンマグナムがドリューンを追走。
同じく巨大化したボーダマンを次々に撃破し、鉄棒の大車輪の要領でドリューンを地上へ…
突如地下から飛び出してきたドリューン。運悪くそこに通りがかった国際警察は大わらわ。
咲也の運転でどうにかこうにか難を逃れ…急停車した先にはルパンカイザーの足!!
何が起こったのかよくわからない国際警察の目の前でルパンマグナムの一撃。
こうしてドリューン事件は幕となるのです。
残り1分…
間一髪のところで元に戻ったコグレ。
そそくさと帰ろうとしますが、腕の手当てが必要と引き留めた初美花。何か食べていってくださいと透真。そして、コグレの名前の由来について突っ込む魁利。
コグレも交え、いつも以上に和気藹々としたルパンレンジャーなのでした。
今週の早見初美花
今週もあまり出番の多くなかった初美花ですが…今週の名場面集です。
まずは6時間以内に戻らないと命が潰えると聞かされたシーン。
一度は「ふーん」と受け止めてからのノリツッコミ!!
うみかいりの顔芸(笑)
続いて、コグレ捜索で早速白コグレを発見したシーン!!
子供を救出して「セフセフ」というシーン。
いい人すぎるコグレに振り回される透真と初美花でした。
こちらは普通のコグレが潜入捜査をして位置を知らせてきた時のシーン。
体を張って情報提供してくれたコグレに向けたまなざし…
ノリノリの魁利と、それを見て笑う初美花!!
最後は…
救急箱を手にひょっこり初美花!!
こりゃ可愛いぜ!!
というわけで今週の早見初美花のコーナーをノンストップでお届けしました。
#35「良い人、悪い人、普通の人」の感想
今回のタイトルは萩本欽一さんの「欽ドン!良い子悪い子普通の子」からきているんだと思いますが…
温水洋一さんのメイン回だからこそ、その世代の番組のオマージュのような感じで今回の設定が決まったのかなぁと言う感じがして、そのバランスがまず面白いなと思いました。
その上で、今回浮かび上がってきたコグレの真意…
今までルパンレンジャーたちと一定の距離感を保ち続けていたのは、裏があるから…というよりかは、戦っている姿を極力見ないようにしていたから。
というよりは、自分が戦いに巻き込んだ張本人なわけですから、戦い、傷付く姿は見ていられなかったんでしょう。
悪いコグレも暴走族の恰好をして暴れる程度だから、悪いといってもかわいいもので、だからこそ魁利に「ちょっとグレてたからコグレ」とイジられる始末。
どうやら根っからの悪人ではなかったようで、胡散臭く見せていたのも距離を置きたかったから…のようです。
ただ…今回のエピソードだけでコグレさんを「実はいい人」って決めつけるのは早計な気がしていて…
今回、コグレの人柄の根っこの部分は垣間見えましたが、それでもやはり「アルセーヌに仕える執事」という使命も帯びているわけですから…立場上の役割みたいなのは人柄とはまた別に持っているんじゃないかという気もしています。
(そういう裏切りの要素も必要な気がするので…)
まあなんにせよコグレの胡散臭いだけじゃない一面っていうのが見れただけでも良かったんじゃないかと思います。
余談ですが、10月13日と14日はいよいよ福岡でモーニング娘。’18のコンサートが行われますが、オタクの服装を見て「平成も終わるってのになんのギャグだよ」という魁利の言葉を思い出す機会がありそうな…そんな気がします。
次回予告
次回は圭一郎と咲也のメイン回。
不思議なネックレスの力で穏やかになってしまった圭一郎。
にこやかな顔がコミカルであり不気味…
その裏で、怒りのエネルギーを蓄積して爆発するというから困った代物。
助けられるのは咲也だけ…
なんかコミカルなのかマジなのかもよくわかりませんが、圭一郎の活躍に期待しましょう!!
追記分
とうわけで、オンエア後に書いた第36話の感想です!!
国際警察のチームワークの良さが存分に発揮された回だと思います。