この記事は2018年10月28日に放送された快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第38話「宇宙からのコレクション」の感想です。
前回、魁利を「めげずに見守る」と宣言した圭一郎。
その言葉の通りに魁利との交流を試みるところから始まる第38話。久々登場のザミーゴのもたらした情報をもとに、新ビークルをめぐる争いが勃発…といった流れになっています。
魁利と圭一郎との間にできてしまった溝…
これについては前回のあらすじをチェックしてみてください。
【前回の感想】友人 朝加圭一郎と、帰る場所のない魁利と…「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #37 君が帰る場所」の感想
ルパパト 第38話「宇宙からのコレクション」の感想
#38「宇宙からのコレクション」のあらすじ
ドグラニオに呼び出されたデストラ…
そして、傍らには珍しくザミーゴの姿。面白い情報を持ってきたのだと…
一方、ビストロ・ジュレには国際警察の面々が…
意を決して圭一郎は魁利に話しかけようとしますが、あっさり交わされてしまいます。
そこにやってきたノエル。パトレンジャーと相席しようとしますが、「これから会議がある」とそそくさと席を立ってしまいます。
そんなノエルの様子を見て「警察との溝ができすぎてるんじゃないの」と心配する魁利。
(「お前が言うか」という表情の透真も印象的ですが…)
ノエルの目的はあくまでもルパンコレクションを集める事であり、ルパンレンジャー側としてはそれは絶対に譲れないもの。だから、国際警察と溝ができるのも致し方ないといった様子…
店を出た国際警察の3人の下へギャングラー出現の急報!!
そこにはイセロブ・スターフライドとジャネーク・ソーサーの2体の荒くれギャングラーの姿が!!
警察チェンジして戦闘に挑むパトレンジャーでしたが、特にジャネークの乗り物を操る能力の前に大苦戦。
(つかさ先輩のこのお尻…ポージングには驚きましたが!!)
さらにそこにザミーゴまで!!!!
このまま3体のギャングラーを相手にするのかと危機感を募らせる咲也でしたが、ザミーゴの目的はジャネークのみ。ちょっと話があると連れ出そうとしますが…そこに絡んできたイセロブに対し、冷凍ビーム一閃。なんと同じギャングラーを消し去ってしまいます。
いきなり相棒を消されて憤るジャネークに「ボスの使い」だと黙らせて…用があるのはお前のコレクションだと告げます。
一方、国際警察では会議を終えたヒルトップ管理官がパトレンジャーの3人と合流。
今回の会議は宇宙ステーションで撮影された新たなVSビークルの機影について。そして、その情報はコグレもキャッチしており…
同時進行でルパンレンジャー側も作戦会議。
しかもこのビークル…ビクトリーストライカーは都合よく宇宙から飛来するという事で、ともにその山へと向かいます。
先に現場に到着したのはルパンレンジャー。
3人がビクトリーストライカーをゲットする間、ノエルがパトレンジャーを抑える…と役割分担しますが、接近するダイヤルファイターを突如攻撃し出したビクトリーストライカー!!
何かがおかしいといぶかるノエル…そこには乗り物を操る力を持つジャネークの姿!!
彼らの邪魔はさせないと挑みかかったノエルの背後を襲ったデストラのハンマー。
ギャングラーはギャングラーでジャネークがビクトリーストライカーを操って強奪し、それを阻止せんとする勢力をデストラが一掃するという作戦!!
ノエルとデストラの戦いが始まりますが、そこはステイタスダブルゴールドのデストラ。圧倒的な力の前に劣勢に立たされ、変身解除にまで追い込まれてしまいます。
ぼろぼろになったノエルを救ったパトレンジャーの3人!!
超至近距離からのバイカー撃退砲は双方にダメージとなり、同じく変身解除されたパトレンジャー。
「君たちに助けられるとは」と驚くノエルに対して、「当たり前だろう」と圭一郎。
たとえどんなに胡散臭かろうが、任務上どんなに対立していようが、「助けない選択肢はない」…と!!
「お前だって一人の人間だ」という圭一郎と、頷く咲也とつかさ。
「君たちは本当に素晴らしい警察官だ」と心から認めたノエル。
このまま大人しく引き下がればこの場は見逃してやるというデストラに対して、「その選択肢はない」と、再び警察チェンジして立ち向かっていくパトレンジャー!!
一方、ビクトリーストライカーのコックピットに潜入するも制御できないルパンレッド。ビクトリーストライカーの攻撃の前に苦戦するルパンレンジャー。
そんな中で、もう一機のVSビークルの存在に気付いた魁利!!
この場はふたりに任せる…と、今度はビクトリーストライカー内に搭載されていたサイレンストライカーに乗り込み戦線離脱。
さすがのジャネークも2体同時の制御はできないようで困惑…
そこへ魁利が乗ったサイレンストライカーの一撃。ジャネークがふっとばされたところでノエルがルパンコレクションを奪還!!
ビクトリーストライカーの制御もできるようになり、さらにサイレンストライカーの追撃と、その隙をついて一気にパトレンジャー&ノエルがジャネークを撃破します。
例によってゴーシュが巨大化させ…
巨大ジャネークに引き続きVSビークル奪取を命じ、さらにゴーラムを出現させてパトレンジャーの足止め。そしてその間にデストラとゴーシュはここで退却していきます。
サイレンストライカーだけでも強いのに、そこへ飛来したグッティも加わり、サイレンルパンカイザーという新形態へ!!
当然の如くあっさりとジャネークを撃破してしまいます。
一方、巨大ゴーラムの前に苦戦するパトレンジャー。
サイレンルパンカイザーで相手をしようとしますが…突如グッティが「今度はノエルの番だ」と叫び合体解除。サイレンストライカーをノエルに向かって撃てと命じます。
言われるがままにノエルに撃つと…ノエルが武装されてスーパールパンエックスに!!
なんと両肩のバズーカーだけでゴーラムを撃破!!
(現時点でルパンマグナムと同じだけの力を有したと言えるのではないでしょうか。)
ルパンレンジャーは新しい力…ビクトリーストライカー手に入れて、これがどんな力を秘めているのか思いを馳せます。
そして、パトレンジャーはというと…
サイレンストライカーをしまって国際警察のオフィスにやってきたノエル。感謝のしるしにとジュレのマカロンを配ります。
こんなもので誤魔化されないぞという圭一郎に対して、守秘義務で返すノエルと、言うと思ったと受け流す圭一郎。
いつの間にかパトレンジャーとノエルとの間に絆が生まれていたようです。
が…
ヒルトップ管理官の分は用意していなかったノエル…なのでした。
今週の早見初美花
冒頭…国際警察がノエルを置いて先に帰った後のシーンから…
国際警察の溝が出来てしまった事を心配する一幕ですが、それよりも優先すべき事はルパンコレクションの奪還!!
そんなノエルの決意ともとれる言葉を聞いてハッとする表情です。
結局のところ、快盗の目的ってそこに帰結するわけだから、どんなに国際警察と親しくなろうとも、快盗としてそれだけは絶対に譲れないんですよね。
続いては、宇宙を飛来するビクトリーストライカーを見て、「宇宙かよ」と言わんばかりにしかめっ面する初美花!!
まあワンピースのルフィ的なヒーローなら「冒険のにおいがする」と目を輝かせるのでしょうが、普通の女子高生ならこんなリアクションなのかもしれませんね。
宇宙から飛来してきたビクトリーストライカーの様子をチェックするうみかいり…
とにかくルパンレンジャーもパトレンジャーもチームワークが良くってオフショットとかを見るとすごくほっこりするんですが…
ビクトリーストライカーじゃなくて〇〇砲が飛来したらどえらいことになりますね。
昨年のキュウレンジャーそれもあって一気に観る気をなくしたから…少なくともオンエアされている期間中に発覚とかはやめてほしいですね。
(終わったらいいのか?ってわけでもないですよ、もちろん。)
ラストは新ビークルを手に入れてやれやれって感じのビストロ・ジュレ。
ビクトリーストライカーを手に得意げな魁利。それを取り上げてしげしげと眺める初美花…
みんなで手に入れたビークルだから喜びを分かち合っていますが、実はルパンマグナムを入手した時は触らせていないんですよね。
この”違い”っていうのは今後の展開に繋がるポイントのような気がします。
【関連記事】新たな力とその代償…「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #34 伝説の銃」の感想
#38「宇宙からのコレクション」の感想
今回は、新戦力ビクトリーストライカー&サイレンストライカーをめぐる争いを通して、パトレンジャー側に新たな絆が生まれた…というもの。
すごくアツくていいストーリーだったと思います。
ただ…これでもかというぐらい止まらないルパンレンジャー側の強化。
まあこれにはストーリーとは別の部分での大人の事情があるようで…
今年の「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」ってキャスト人気によって大いに盛り上がってはいますが…どうやら肝心の玩具があまり売れていない様子。
しかも特にパトレンジャー関連が…
恐らくキャスト関連のグッズは大盛況なんでしょうが、メインスポンサー(と思われる)バンダイさんにとっては玩具が売れなくて「オーララー」状態。
そこで窮余の策として、ルパンレンジャーの装備として一本化していく事で、警察装備となった場合の売れ行きダウン防ごうとしたようなんですよね…
それでルパンレンジャーのインフレ化が加速しているわけですが…
それが証拠にその前のトリガーマシンスプラッシュなんかもバイカーに続く6がナンバリングされていますし、今回のサイレンストライカーにも思いっきりパトレンジャーのエンブレムが…
そしてノエルがパワーアップした姿にも胸に思いっきり国際警察の「S」マークが入っています。
そう考えると、今回のサイレンルパンカイザーなんかは本当は「サイレンパトカイザー」だったのかもしれませんし、ノエルのパワーアップも本当はパトレン1号がそうなっていたんじゃないか…という気さえしてくるのです。
というわけで、大人の事情もがっつり絡んでルパンレンジャーだけが武装強化してパワーアップしていく…という偏った展開になってしまった感は否めませんが、逆にパトレンジャーはその分「ノエルとの絆」という新たな力を手に入れたとも言えます。
もはや火力での差は埋めようがないかもしれませんが、心の強さ、絆の強さなら負けない…そういった境地に入った感。
「力」に溺れるルパンレンジャーを打ち負かすのは、パトレンジャーの「心の力」になるのかも…
そう考えたら、パトレンジャーの警察官としての誇り高さみたいなのがこれからさらに重要になってくるんじゃないか…そんな気がしました。
(いつかルパンレンジャーとパトレンジャーが対ギャングラーという名目で完全に共闘した際…最終回目前の回の間に「これを使え」的な感じで幻のサイレンパトカイザーとして戦う…とか、ノエルから圭一郎が力を受け継ぐなんて展開もありそうだし…ひょっとしたら警察装備としての活躍も見れるんじゃないかと密かに思っています。)
次回予告
ザミーゴの事を調べ始めたノエル…
そして、因縁のルパンレッドとの対決!!
その戦いの中で新たな力に目ざめてスーパールパンレッドに!!!!
…そんな重要な回となりますが、どうも今回消されたはずのイセロブが復活していたりもするので、やはりザミーゴによって消された人々というのは、ザミーゴさえ倒してしまえばわざわざルパンコレクションを集めなくても、失われた大切な人を取り戻せるのか…という謎に挑む回でもあります。
どちらにしても、ルパンレンジャーの根源的なところにもなってくるので、超重要なストーリー。
それが次回放送が2週間後の11月11日とは…悲報すぎてがっかりもいいところです。
追記
ザミーゴという難敵に対していかにして立ち向かうかが今回のテーマ。
土壇場で未知の力を使うってなかなかの賭けだと思うんですが、その結果も含めてお楽しみください。