この記事は2018年11月11日に放送された快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第39話「こいつに賭ける」の感想です。
前回から久々に表舞台に登場した仇敵ザミーゴに対し、「スーパールパンレッド」という新たな力を持って戦いを挑んだ回…
ひとまず今週は1週空いてのルパパトだったりもするので、前回までのあらすじで復習されたい方は、こちらの記事もあわせてご参照ください。
【前回の感想】宇宙からの贈り物!「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #38 宇宙からのコレクション」の感想
ルパパト 第39話「こいつに賭ける」の感想
#39「こいつに賭ける」のあらすじ
日本の国際警察から何か情報を得ようとジムのパソコンをチェックするノエル…
そこにはノエルの知らないステイタス・ダブルゴールド持ちのギャングラー…ザミーゴの情報が!!
ルパンレンジャー側からも情報を得ようとその足でビストロ・ジュレへ…
しかし、透真はザミーゴの事は「知らない」と即答。
初美花もそれに合わせますが…
ザミーゴの存在は自分たちの悲願成就の切り札ともなりうる存在。だから、ルパン家の人間(特にコグレ)には話せないって事で嘘をついたわけですが…ノエルに対して嘘をつく事が果たして正しい事なのか…初美花の中で葛藤が。
一方、買い出しに出ていた魁利の姿をみつけた圭一郎。
信頼回復すべく声を掛けますが、それを避ける魁利。しつこく追ってくる圭一郎の姿に兄の姿を重ねてしまい余計にイラつきを募らせます。
今日のところは…と出直そうとしたところに突如響く住民の悲鳴!!
現場へと向かう圭一郎と…結局目的地が一緒になってしまう事にイラつきながらも現場に向かう魁利。
そこにいたのはギャングラー怪人イセロブ・スターフライド!!
前回、ザミーゴによって氷漬けにされて消されたはずのイセロブが復活し、自身の能力エビフライ型爆弾を使って暴れていたのです。
現場に到着したパトレンジャーと、その様子をうかがう魁利。
早速警察チェンジして戦いを挑みますが、その中で対象を宙に浮かせるというルパンコレクションの力を発動。姿をくらませてしまいます。
…が、その人間態らしき人物を目撃した魁利はそのまま尾行を続けます。
国際警察に戻ったパトレンジャー。
「敵を氷漬けにしてどこかへ転送する力」を持つルパンコレクションがあるかどうかをノエルに確認しますが…ノエルもそんなルパンコレクションは知らないという事で、これはザミーゴ固有の能力であると推測します。
いずれにしてもザミーゴはザミーゴで厄介な存在だし、イセロブもまた厄介な存在。
ひとまずエビフライの捜索に再び出動するパトレンジャー。
その頃、ひとり散歩する初美花。
うかない表情のまま透真の判断が正しいんだと自分に言い聞かせます。
と、そこへエビフライの捜索にやってきた咲也と遭遇。思い切って咲也に相談する初美花。「友情」と「問題解決」のどちらを優先すべきか…
そこで咲也は問題解決を優先するのであれば、たとえ友人とぶつかることになっても相談するしかないんじゃないか…
その言葉に吹っ切れた初美花。
急ぎビストロ・ジュレに戻り、透真にノエルに話すと告げます。
反対する透真に対し、それもわかっているとした上で、それでも一刻も早く解決する為にはノエルに話すべきだと。止めても無駄だと。
その剣幕に圧され、納得した透真。
ノエルに事情を説明し、ザミーゴがルパンコレクションを所持していない事。そして、ザミーゴを倒せば失った人が戻ると説明する初美花。
初美花たちの事情を呑み込んだうえで、その推理は正しいとノエル。
その反応に違和感?の透真でしたが、そこに魁利からのメッセージが!!
あれからずっとイセロブを尾行していた魁利。
イセロブがアジトに戻って油断したところに登場し、そのまま戦闘に突入します。
先程のパトレンジャーとの戦闘を見ていた事もあり、イセロブの能力もルパンコレクションの能力も知っていて、優位に戦闘を進めルパンコレクションを奪還。
一気にトドメというところで鳴り響く氷をかじる音…
そこに現れたのはザミーゴ!!!!
ザミーゴにとっては、気まぐれでイセロブを解放したらルパンレッドが釣れたんで、「海老で鯛を釣る」と大喜び。
ルパンレッドにとってはザミーゴは仇敵。「ここで会ったが百年目」と言わんばかり。
そして激突するふたり…
そこへ透真、初美花、ノエルも合流。そちらに銃口を向けたザミーゴ。
魁利はシザー&ブレードダイヤルファイターを透真に。それは前回のザミーゴとの戦闘において、冷凍銃を防ぐ役割を果たした防具。
切り札を渡しちゃっていいのかい?と余裕のザミーゴに対して、魁利は防ぐだけではザミーゴには勝てない。だからこそ新しい力、ビクトリーストライカーに賭けると!!
その力は鎧となりスーパールパンレッドへと変身!!!!
しかもその力は相手の動きが読めるというものであり、ザミーゴの攻撃を予知する事で優勢に立った魁利。ついにザミーゴが前のめりに倒れます。
ここでトドメと銃を向けますが…
自身の空間転送能力でイセロブを盾とし、破壊されたのはイセロブ。
ザミーゴはここまで追い詰められたのは初めてと認めつつも、動きが少し読めるぐらいなら大したことはないと去っていきます。
ザミーゴを討ち漏らし怒りに震える魁利…
そして、その様子を見逃さない圭一郎…
例によってイセロブが巨大化。
新たな力、ビクトリーストライカーを使い、ビクトリールパンカイザーに変化。
イセロブを圧倒します。
こうなりゃ奥の手とエビフライよろしく自身が飛翔しますが、ビクトリールパンカイザーが飛行モードに変形!!
空中戦でもイセロブを圧倒、圧勝で幕!!
ルパンレンジャーの戦闘を目の当たりにした圭一郎。
対ザミーゴのルパンレッドの戦いぶりが他とは気迫が全然違う事に疑問を抱きます。
ビストロ・ジュレでは、ノエルがザミーゴの事はコグレには話さないと約束して去っていきます。
これで目的がはっきりしたと喜ぶ初美花。
それに納得しつつ…魁利にはある疑問が…
魁利たち3人の大切な人はザミーゴによって奪われた。しかし、ノエルはザミーゴの事を知らなかった。では、ノエルの大切な人は一体誰によって奪われたのか…?
一方、ギャングラーの異世界。
ドグラニオの勅命を果たせず、合わせる顔がないと飲んだくれるデストラ…
そこへゴーシュがやってきて「ボスに合わせる顔がないのであればいつでも力を貸す」と。
一度は否定したデストラでしたが…果たして…
今週の早見初美花
今回は初美花が自分が正しいと思った事を思い切って透真にぶつけるなど、助けてもらってばかりの頃とは違う強さを見せるなど、みどころが多かったですね!!
というわけで、今週の早見初美花特集です!!
ノエルについた嘘
透真の考えに同調してノエルに嘘をつく初美花…
複雑な表情が初美花の心境を如実に物語っていて、この葛藤があったからこそ次の展開に展開に繋がります。
咲也に相談
ノエルに嘘をついてしまった事がひっかかる初美花。
そこに丁度やってきた咲也に苦しい胸の内を相談するシーン…
珍しくまともな事を言った咲也と、その言葉で初美花の中にひとつの決意が生まれます!!
透真との衝突
咲也の言葉で決意を固めた初美花。
透真に対して自分の意見を思いっきりぶつけます。
ルパパトが始まったばかりの頃は思いっきり子ども扱いされていた初美花。気付けば透真に対してでも言うべき事はしっかり言えるようになってたんですね。
あの透真を納得させてしまう初美花の迫力…早見初美花の確かな成長だと思います。
そしてノエルに相談
紆余曲折の末、ノエルにきちんと話すと決めた初美花と透真のシーン。
一度は嘘をついてしまった事を素直に謝り、それを受け止めたノエル。この3人はルパンマグナムミッションの際に大切な人を撃てなかったという共通項があり、仲間意識もしっかりある。
だからこそ、初美花はノエルに嘘をつく事ができなかったし、きちんと和解できたんだと思います。
やる気出てきたのはいいけれど…
ザミーゴさえ倒せば万事解決…初美花の中にはそんな図式が出来上がっていて、なんとなくゴールが見えて楽観的になっているようにも見受けられるんですが…
魁利と透真の表情を見ていると、果たしてそんなに単純に解決するんだろうか…という疑問も。
ザミーゴが鍵なのは間違いないんでしょうが、初美花のこの笑顔がぬか喜びに終わらなければいいけど…って思ってしまいます。
#39「こいつに賭ける」の感想
前回のノエルに続いてパワーアップを果たした魁利。
しかもノエルの場合は武装によって単純に攻撃力・防御力が上がっただけのようにも見えましたが、魁利の場合はなんといっても「動きを先読みできる力」まで備わってしまった点!!
どちらかというとラスボスが持っていてもおかしくないような能力を、こちら側が手に入れてしまう…という設定自体がすごく新鮮だなと感じたんですが…
なんとなくだけど、これもルパンマグナム同様に何かを犠牲にして得た…そういう部類の超能力のような気がします。
ちなみにこれに類似する能力として、ゴーシュが保持する双眼鏡型のルパンコレクション。確かすごく厄介な存在だと認識していたはずなので、いずれは激突する日が来ることでしょう。非常に楽しみです。
そして、ザミーゴの存在や能力がだんだんと明らかになっていく中で、なんとなくザミーゴを倒しさえすれば失った大切な人が戻ってくる…とゴール設定された感がありますが、果たして本当にそうなのか…
普通に考えたらそんな裏技みたいな感じでゴール…とはいかない気がするんですが、そこからどんな展開が待ち受けるのか…こちらも気になります。
今後の展開がどうなっていくのか…ますます楽しみにさせられる回でした。
スーパールパンレッドについて
歴代のスーパー戦隊シリーズにおいて、レッドの超パワーアップというのは時々あるネタですが、今までのシリーズだと声のトーンが急に低音になって、「落ち着いた大人の佇まい=強さ」みたいな演出が多かったように思うんですが、それをやるには役者さん側の演技力がやや不足しているんじゃないか…という思いもあって、個人的にはその演出ってあまり好きではなかったんですね。
そう考えたら、今回のスーパールパンレッドは戦いの中で新たな能力にこそ目覚めますが、魁利のキャラ自体が変わっているわけではないので、普通に受け入れる事が出来ました。
従来の声の演技だけでパワーアップ前後の違いを出すやり方には無理があるってずっと思っていたので、いいパワーアップの仕方だなと思いました。
次回予告
魁利がスピード結婚?!
なんかとんでもない事になっていますが…一体何がどうなって魁利がそうなっていくのか興味深いところ。
透真の表情を見ていたら、これって久々のギャグ回?!って感じがしないでもないですが、ある意味箸休め回だとしたら、ここいらでしっかりガス抜きしたいと思います(笑)
追記
めちゃくちゃな三段論法で心配で心配でしょうがなくなる話。
ぶっ飛び方の振り幅がでかくて笑っちゃいますね。