この記事は2018年12月9日に放送された快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第43話「帰ってきた男」の感想です。
前回、ドグラニオの右腕デストラとの決戦において、言葉を交わさずとも意思疎通を行い自然と共闘した両戦隊。
ノエルを含めた7人の人間関係も含めてすごくいい感じになってきたのですが…そんな矢先、ひとりの男の帰国よってストーリーは急展開。
一体どうなってしまうのでしょうか。
【前回の感想】ふたりのレッドの以心伝心！「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #42 決戦の時」の感想
ルパパト #43「帰ってきた男」の感想
#43「帰ってきた男」のあらすじ
深夜の国際警察…
ひっそりとしたオフィスの中、ひとりパソコンに向かうノエルの姿が…
そこから場面はごろっと変わって、ギャングラー怪人トカゲイル・ナクシャークと戦闘するルパンレンジャー。
ワイヤーでトカゲイルを補足し、いざルパンコレクションを奪還せんと金庫を開けますが…なんと空っぽ！！
自分のコレクションを自慢しようと取り出したところを、まんまと奪われてしまったんだとか…
じゃあ誰に奪われたんだと迫りますが…
そこにパトレンジャーが登場。
久々の快盗対警察の戦いが繰り広げられますが、その隙にトカゲイルは逃げ出してしまいます。そしてルパンレンジャーもそれを見て引き上げます。
残されたパトレンジャーのもとにゆっくりと歩み寄る男の姿…
その男の名は東雲悟。
咲也の前の先代パトレン2号であり、圭一郎＆つかさとは同期という仲。
先輩たちに気を使ったのか、ひと足先に国際警察に戻った咲也は悟の帰還を報告。
フランス本部に異動になった悟は極秘任務を帯びて帰国した事。そして、同じフランス本部所属でもノエルとは面識がないとの事…
一方、再会を喜ぶ同期3人…
悟が戦力部隊にいた頃はまさギャングラーと戦える装備もなくて苦労した…という思い出話に花を咲かせますが…
そんな国際警察日本支部からギャングラーに情報が洩れているとの事。身近なところに敵のスパイが紛れ込んでいるという事で、それを突き止めるために帰国したとの事。
悟なら大丈夫だと太鼓判を押す圭一郎でした。
その頃、ビストロ・ジュレでは快盗以外にもお宝を狙う存在がいると知って、作戦会議。
とりあえずトカゲイルから情報を聞き出すしかないという事に…
国際警察では改めて咲也と悟が挨拶。
そして、ノエルも初めましてと手を差し出しますが、それに応えることなく快盗と慣れ合いになりすぎているという噂の潜入捜査官とチクリ…
お土産のお菓子に大喜びの圭一郎と咲也。
最近のお気に入りなんだと手を伸ばす悟に対して、甘いもの苦手じゃなかったか？と確認するつかさ。「そうだっけ？」と意に介さない悟…
そんな悟は「ちょっといいか」と圭一郎を誘って別室へ…
そこで高尾ノエルの黒い噂について語り出します。ノエルはVSチェンジャーの作り手として優遇されてはいるものの、彼の素性については謎が多すぎる。ギャングラーと取引しているんじゃないかという噂も…
ヤツに限ってそんな事はないと否定する圭一郎に対して、「快盗とは取引しているだろう」とピシャリ。
自分は高尾ノエルを信用していない。お前も気を許すなと釘を刺します。
今日はついてないと自分のアジトに戻ってきたトカゲイル。
と、そこに置かれているプレゼントに気付いたトカゲイル。なんとそこには新しいルパンコレクションが！！
何者かの贈り物に上機嫌なトカゲイル！！
そして、その頃ギャングラーのアジトでは、ゴーシュからエックスの正体について知らされ、これでデストラを失ったショックから少し気が紛れるなとご機嫌なご様子…
翌日、新しいコレクションの力を持って早速暴れますかと腕をぶすトカゲイルでしたが、そこに再びルパンレンジャー登場。
せっかくの化けの皮も何の意味もなくあっさり正体バレしてしまい、仕方がないのでトカゲイルに変身するもあっさり捕獲されますが…昨日と違うのはルパンコレクションを持っているという点！！
「ノエルから貰った」と言い、そのボールのように膨らんだり弾んだりする能力であっさり逃げてしまいます。
国際警察では不正アクセスの証拠を探していた悟の姿…
そして、ついにジム・カーターのパソコンからフランス本部のサーバーを経由して情報を抜き取っていたことを突き止めます！！
ジムの「ノエルさんがなんどかパソコンを使っていたような」…という証言を得て、いよいよ高尾ノエル確信犯説を強める悟。
咲也もつかさもそんなはずはないと否定しますが…積み上げられていく疑惑に動揺する国際警察…
それに対して、本人を捕まえて聞き出すのが早いと圭一郎。
だったらすぐ動き出すべきだという悟。居場所はわかっているから…と。
先程、何者かの指示で廃工場…つまりトカゲイルのアジトへやってきたノエル。
そんなノエルの姿をみかけ、ルパンコレクションをくれたことを感謝するトカゲイル。
その瞬間をおさえた悟。
やはりお前がギャングラーと取引していたんだな…と。
信じられないという表情ながらもノエルに銃口を向けるパトレンジャーの3人。
それに対して、1発発砲したノエル。
この状況では何を言っても無駄だなと逃げ出します。
そんなノエルを追う圭一郎でしたが…引き金を引くことができません。
それを見かねた悟。圭一郎からVSチェンジャーを奪うと即座に発砲。つかさと咲也にはギャングラーの始末を任せてノエルを追撃します。
咆哮をあげ、そしてノエルの追撃に加わる圭一郎…
なんとかその場から逃げおおせたと思ったトカゲイルでしたが、そこにルパンレンジャーが3度目の登場！！
ノエルから貰ったコレクションの力で…と能力発動を企てますが、スーパールパンレッドの先読みの能力の前には、弾んで避ける能力などないにも等しいようなもので…あっさり撃ち落されてルパンコレクションを奪われてしまいます。
そして、ノエルから貰ったとのが本当かどうかを問いただしますが…そこに現れたのはゴーシュ！！
人間とは別の血が流れている…
エックスは人間じゃないわ…
ゴーシュの口から飛び出したとんでもないひと言に激しく動揺するルパンレンジャー。
その隙にと逃げ出そうとするトカゲイルでしたが、そこにつかさと咲也と現れて撃退されてしまうのです。
もちろんすぐに巨大化…
まずは目の前の敵に集中すべきと戦うルパンレンジャーでしたが、ノエルの事が脳裏にあるせいか戦い方が荒っぽいものに。
ビークルの換装に次ぐ換装で巨大トカゲイルを撃破しますが、やはり浮かぬ顔のルパンレンジャー。
「ノエルさんが人間じゃないなんて」という言葉に対し
「え？知らなかったの？」とあっさりと認めたグッティでした！！
一方、ノエルを追う悟。
先回りしてノエルの前に現れた圭一郎…
ふたりに挟まれては逃げるしかないノエル…
降り出した雨は圭一郎を激しく打ち付けるのでした。
今日の早見初美花
作戦会議の場面…
トカゲイルの正体を秒で見破る場面…
今日はこんな感じでしょうか。
#43「帰ってきた男」の感想
今回登場した東雲悟は、「警察戦隊パトレンジャーFeat.快盗戦隊ルパンレンジャー～もう一人のパトレン2号～」に出演していたキャラクターで、警察戦隊パトレンジャーが結成される以前、咲也の前任者として国際警察に所属しており、ギャングラー怪人との戦いで重傷を負ってフランス本部へと異動となる…というもの。
その映像を見ていない自分としては、圭一郎＆つかさと悟の関係性の深さみたいなのもイマイチよくわからないから、単に”同期”っていうだけでこんなにすんなり入っていけるもんなのかなぁと言う違和感も…
そして、ノエルに対する追い込み方…
最初から「ノエルが怪しい」というところからは入らずに、「ギャングラーに情報が洩れている」というところから入って、それとなく自分は同じフランス本部の人間として「高尾ノエルが信用できない」という情報を圭一郎に与えた上で不正アクセスの証跡を発見。確かにノエルはジム・カーターのパソコンから情報を盗み見していたから、その点は事実。
「ノエルを問いただす」という流れになったところで都合よくトカゲイルと一緒のところを目撃させて状況証拠は完成。ノエルが発砲した事でいよいよ不信感が確信へと変わっていくのです。
そして、快盗側でもトカゲイルにルパンコレクションを渡したのはノエルという情報を与え、さらにゴーシュによる秘密の暴露…
これによってノエルの正体は何者？という事になり、快盗側もノエルを疑う状況が完成。
これによって完全にノエルが孤立してしまうわけですが…
思えばノエルは快盗とも警察とも信頼関係を築こうとしていた。仲間が欲しかったんだと思います。それは恐らく次週の核心になると思うんですが、ノエルが人間ではないという点。
初登場時から明るいキャラではありましたが、そんなノエルが表情を曇らせるのは決まって自分が信頼されていないと感じた時。
人間ではないからこそ「人間と仲間になりたい」という願望がある。それが高尾ノエルの本質なんじゃないか…そんな事を思ってしまいました。
よくよく考えたらノエルは人間が扱えるように改造したルパンコレクションを使う事が出来ない。その答えもきっと人間ではないから…なんでしょう。
そして、コグレが前線に出てくるなと止めたのは、ゲリルモンド…つまり自分たちの正体が露見するリスクを減らしたかったんでしょうね。
ノエルの正体が人間でないとするなら…きっとコグレも…そんな気がします。
そう考えたらグットストライカーが妙にノエル懐いている？のもきっと同類という思いがあるからこそ…なのかもしれませんね。
その一方で、ゲリルモンドによりノエルの秘密を知ったゴーシュ。
知るや否や早速仕掛けてきたわけですが…ノエルへの追い込みを見ていると悟が本物なのか…というところも疑問で、苦手だったはずの甘いものを普通に食べていたり、トカゲイルとノエルの密会？の場面を急襲した時に「なんで俺まで」と言っていて…
それって味方にやられないと出ない台詞なんじゃなかろうか…と思うと、悟という存在もかなり怪しいなと思ってしまうんですよね。
ノエルの正体を知って物語がどう動いていくのか…
そして悟の目的、正体とは…
その辺が次回の鍵になるのかなぁという気がします。
次回予告
遂に語られるノエルの真実…
内容についてはまだわかりませんが、「人間ではない」と聞かされたルパンレンジャーはどのように受け止めるのか非常に気になるところ…
そして、パトレンジャーも何かしらの真実に辿り着き…
一枚岩だったはずの国際警察に入った亀裂…
どうなってしまうんでしょうか。
サイレンストライカーが遂にパトレンジャーのもとへ…？
遂にあるべき姿に戻るのでしょうか？？？
圭一郎の、そしてつかさの怒りの理由は…
今回の展開があったからこそ非常に気になる次回…
とても楽しみです！！！！
追記
ノエルの正体…そこから話は展開していきますが、怪盗と警察が掴んだのはそれぞれ別の真実。
そして、その真実が核心に向かって動き出します。