この記事は2019年1月13日に放送された快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第47話「今の僕にできること」の感想です。
前回、ルパンレンジャー側が改造ポーダマンの罠にはまってゲームにいそしんでいる一方、国際警察では圭一郎が「快盗の正体はジュレの3人だ」と断定。また、ギャングラーでもザミーゴとゴーシュが結託するなどの動きを見せており…
今回はその伏線が一気に動き出す回となりました!!
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ルパパト #47「今の僕にできること」
#47「今の僕にできること」のあらすじ
ゴーシュの改造手術を終えたザミーゴ。ルパンレンジャー達と「遊ぶ」為に人間界へと向かいます。
そして、ゴーシュはゴーシュで手術を行った反動?から、切り刻みたい衝動にかられて同じく人間界へと向かうのでした。
ジュレの前にやってきた咲也。
前回、自分が責任持って初美花の潔白を証明すると宣言した事もあり、初美花に話を聞くため食事に誘います。
そんな咲也のお誘いに対して、透真に休みをとっていいか確認する初美花。
デート?と魁利にからかわれ、この前相談に乗ってもらったお礼に食事に行くだけと、そそくさと店の奥へと消えていきます。
そんな初美花の様子を見守る透真に対し、「娘の心配する父ちゃんみたいな顔になってんぞ」とからかう魁利。それに対してこれ以上深入りすべきすべきでないと透真。
だったら尾行でもすれば…魁利にしてみたらいつもの軽口のつもりが、売り言葉に買い言葉になってしまうとは…
国際警察にやってきたノエル。変わりはないかとそれとなく探りを入れるノエルに対し、自分たちがジュレの3人を疑っている事を悟らせまいとする面々…
こちらはこちらで駆け引きが…
そして、咲也との待ち合わせ場所に現れた初美花と…
その様子を物陰からうかがう魁利と透真。
食事をしながら初美花の事を色々と聞き始めた咲也。高校を中退した話、出身校の話、そして大量失踪事件の話…
いつもと違う咲也の様子に何かを勘付いた魁利と透真は、初美花をお店のトイレに呼び出します。
そして、初美花に対して自分たちが快盗と疑われている事を伝え、ボロが出るまにこの場はなんとかやり過ごせと…
そんな折、急に飛び込んできた緊急通報。
ノエル含め国際警察に残っていた圭一郎とつかさは出動し、咲也も呼び出されて出動する事に。
初美花に対して、くれぐれも「まっすぐ帰ってね」と言い残して…
ギャングラー出現の報を聞き、同じく現場に向かおうとするルパンレンジャーでしたが、ふたりに任せて帰ろうとする初美花。
少なくとも咲也は自分の事を信じてくれており、嘘をつき続けているのは自分たちの方だと…
それが自分たちが選んだ「快盗」という道なんですが…
と、そこに聞こえてきた口笛の音色…
「まさか」と思った魁利が窓の外を見ると、そこにはザミーゴの人間態の姿が!!
ザミーゴを倒して全てを終わらせたいと願う3人にとっては、通報があった方のルパンコレクション回収をノエルに託し、「ここで会ったが百年目」と言わんばかりにザミーゴとの戦いに挑みます!!
スーパールパンレッドの力で動きが読めるようになったルパンレッド。
その能力を駆使して渾身の一撃を叩き込みますが…その銃弾はことごとくザミーゴを体をすり抜けていきます。
見ると新たな金庫の存在!!
体を液状化させるルパンコレクションの力を得て、コレクションを奪わない限り倒せなくなってしまったのです!!
力を得た難敵に対して、さらに攻撃をしかけるスーパールパンレッドでしたが、砕けた瓦礫に阻まれ大ダメージ。
すると「今日はここまで」と余裕たっぷりに帰ってしまうのでした。
一方、国際警察が駆けつけた先にいたのはゴーシュ!!
警察チェンジして戦いを挑みますが…こちらも奥の手、新たに入手した第3のルパンコレクション「クープ・ド・ガトー」の力を発動させ圧倒的優位に立ちます。
その力の前に圭一郎が、咲也が、つかさが、そしてノエルまでも変身解除状態に。
ゆっくりとパトレンジャーの誰を切り刻むか吟味するゴーシュ…
快盗としてコレクションを奪う事も、警察として人々を守ることも出来ない自分自身の無力さに打ちひしがれるノエル。それでも今の僕にできることがないかを考えた結果…
切り刻むなら僕ひとりを切り刻めばいいと名乗り出ます。
ノエルは圭一郎たちに自らの正体を明かし、異世界の住人の子孫である自分なら切り刻む価値があるはずだと…
そして、自らが持つVSチェンジャーとビークルを圭一郎たちに託し、以前自分に言ってくれた「ひとりの人間として助けない選択肢はない」という言葉が嬉しかったと告げます。
それに対して「今も見殺しにするつもりはない」と圭一郎。
そんな彼らを引き裂いた無常のゴーシュ。ノエルを拉致して異世界へと連れ去るのでした。
デストラの形見とも言えるゴーラムを残して…
そこへ飛来したグッドストライカーの力を借り、パトカイザー出動!!
ゴーシュの改造によりパワーアップしたゴーラムに苦戦するパトレンジャー。
ノエルから託された力、サイレンパトカイザーの力で一気に撃破します。
一方、ギャングラーの異世界へと連れ去られたノエルはドグラニオと対面。
ステイタスゴールド・フィジカルプロテクト持ちで、アルセーヌの仇ともいえる存在をその瞳に捉えるのでした。
今週の早見初美花
「咲也とのデート?」と茶化す魁利に対する表情と、咲也との食事の場所にやってきた初美花の表情の違い!!
なんか咲也との距離感が変わったというか…最初のデートの時とは全然違いますね。
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デート中の初美花
咲也との食事のシーン…
なんかお店で一番いい席を予約していたようで…その辺はさすが咲也って感じ。
(でもお料理は透真の方が美味しいらしい…)
会話しながら段々と初美花の込み入った話へ…
と、そこへ呼び出しの合図が…
そうこうしているうちにギャングラーの襲撃があり、現場に行かなければならなくなった咲也。
「まっすぐ帰ってね」という咲也の言葉に応える初美花。
咲也としては、初美花を信じているからこそまっすぐ帰ってほしい伝えたんでしょうね。もちろん現場に現れないでくれ…という願いもあったと思います。
#47「今の僕にできること」の感想
気付いたら咲也がすげーいい奴になっていたというか…
初期の印象では「ただの女の子好きなチャラ男」だったはずなのに、いつの間にか圭一郎やつかさの思いを継承するまっすぐな警察官へと成長してたんですね。
咲也のまっすぐさはそのまま「人を信じる」というところにも繋がっていて、悟の登場でノエルが疑われた時も最後までノエルの事を信じていたし、今回だって初美花が快盗ではないと信じればこその行動。
意外とそのまっすぐさが初美花の心をも動かしたりしていて驚きましたが…逆にそのまっすぐさが初美花を苦しめる結果になるあたりがUraha=Loverな感じがします。
今回はそんな咲也が前半の主役で、後半からの主役はノエル。
ノエルと国際警察との関りは、最初は互いに利用し利用される関係だったはずなんですが、ノエルと圭一郎との決闘を経てノエルの真意に触れ…そして、ノエルが窮地に陥れば同じ人間として助ける…
そうして育まれた絆が今回のストーリーに昇華した感じ。
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これはノエルの出自にも関わってくるんですが、アルセーヌに出会うまで天涯孤独だったノエル。異世界の住人の末裔という事もあって、ずっとひとりぼっちだったからこそ、本来なら敵対する立場であるはずの国際警察のからもひとりの人間として、仲間として認められた事が本当に嬉しかったはず。
だからこそ、そんな仲間を守る為に…あの時圭一郎に勝ちを譲られた借りを返すべく、自らの命を差し出すという選択をしたんだと思います。
「あとは任せた」と言わんばかりに自らのVSチェンジャーとビークルを託すノエルの姿。そして、そんな事は望んでいないとノエルを止めようとする圭一郎の表情が最高に良かった!!!!
ノエルとパトレンジャーとのこれまでの日々が伏線となり、こんなにも感動的なストーリーになっていこうとは…正直予想していない展開だったし、ちょっとずるいなぁとも思っちゃいました。
ついほんのちょっと前まできつつき飛来だの、クリスマスにはシャケを食えだの、DVDマガジンだの…とやっていたルパパトにこの段階で泣かされるとは思ってもみませんでした。
それこそこれまでの積み上げがなかったら成立しえなかった話だと思います。
次回予告
ノエルの公開処刑…
そんな通告を受け、救出に乗り出すパトレンジャーとルパンレンジャー。
そして、ドグラニオの罠の前に衆目の前で自らの仮面に手をかけるルパンレンジャー…
仲間の命を救う為、遂にその正体を満天下に晒す事になるのか…
その辺が次回の見どころになってくると思います。
追記
急展開となったルパパト…
ノエルを救う為、快盗にとっては究極の選択を迫られる回となりました。
とりあえず見て、感じていただけたらと思います。