この記事は2019年1月20日に放送された快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第48話「仮面の下の素顔」の感想です。
前回、猛威を振るうゴーシュの前に窮地に陥ったパトレンジャーを救う為、自らの身を差し出したノエル。
今回はノエル救出をかけたギャングラーとの攻防戦が描かれます!!
そしてその中で…続きはこの後じっくり紹介します。
【前回の感想】揺れる初美花とノエルの決心!「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #47 今の僕にできること」の感想
ルパパト #48「仮面の下の素顔」
#48「仮面の下の素顔」のあらすじ
ギャングラーの異世界…
ドグラニオの前に突き出されたノエルはアルセーヌを殺してルパンコレクションを奪った理由を問いただしますが…「面白そうなものがあったから」と一蹴。
怒り狂うノエルでしたが、囚われの身ではどうすることも出来ず…
そしてドグラニオは「もっと派手にやろうじゃないか」と提案するのでした。
一方、ビストロ・ジュレでは、ザミーゴのコレクションをいかにして奪うか検討中。
国際警察に聞かれては困ると外を警戒する初美花…
いつしか初美花にとってはジュレは第2の我が家。魁利と透真でお店を切り盛りして、国際警察の面々が常連さんで、そんな暮らしがずっと続けばいいのに…そんな夢を抱いてしまっていたのでした。
そこへノエルのピンチを伝えに飛び込んできたグッティ!!
一方、国際警察ではノエルの正体を知り…その上でどうするかを話す面々。
机の上にはノエルが託したコレクション…
つかさは人間用に改造したコレクションだからこそノエルは使わないんじゃなくて、使えなかったんだと悟ります。
そして、圭一郎はノエルが命懸けで集めたコレクションを、自分たちに託した意味を受け止め、自分たちがノエルを救出すると決意。
そんな折、突如ギャングラーからの電波ジャックにより流れてきたゴーシュからのメッセージ。
ノエルを公開処刑すると…
コグレによりそのメッセージを見たルパンレンジャーでしたが、ノエルが保有するコレクションは国際警察が預かっている為、救出には向かわずノエルを見捨てるべきと進言。
お前のそんなところが嫌いなんだと反論しますが、「全てはアルセーヌ様を取り戻す為」と言われてしまっては何も言えないグッティ。
でも、魁利たちは違います。
快盗の仕事はコレクションの奪還。ゴーシュがそこにいるのであればそれを奪いに行くまでと現場へ。
そして…
同じ映像を見ていた国際警察も現場へと急行するのでした。
先に現場に到着した国際警察はドグラニオとゴーシュと対峙。
ノエルを奪い返すべく戦いを挑みますが…新しいコレクションの力と、戦闘能力の前に敗退。
早くエックスを切り刻みたいと昂るゴーシュ!!
それを止めた快盗の銃弾。ルパンレンジャー参上!!
そこへゆっくりと立ち上がり割って入ったドグラニオ。
「腹を割って話したい」と提案。もしそうしたいのであれば、自ら仮面を外して素顔を晒と迫ります。
全世界に中継されている今、ここで仮面を外せば取り返しがつかなくなる。自分の事はいいからそれだけはダメだと制止するノエルでしたが…
魁利と透真はゆっくりと初美花に目線を送り…
自分も快盗として覚悟は出来ていると視線を上げた初美花。
「そんなに見たけりゃ見せてやるよ。」
3人はゆっくりと自らの仮面に手をかけ…
その仮面を外します。
そこには魁利、透真、初美花の顔が…
「俺たちが世間を騒がす快盗さ」と。
愕然とする咲也、力なく座り込むコグレ…
3人は笑みを浮かべて快盗チェンジ。目の前でルパンレンジャーに変身してゴーシュとの戦闘へ。
その隙をついてパトレンU号がノエルを救出!!
せっかく捕らえたノエルに逃げられ、切り刻むこともかなわくなったゴーシュは改造実験体を召喚し、再び捕らえようとしますが…
何を思ったのか、ドグラニオは自らの能力でゴーシュと改造実験体の金庫を全て開錠し、保有していたコレクションを全て奪ってしまいます。
今まで好き勝手やってきたんだから、たまには自分自身の力だけで戦え…と。
「面白いものが見たいんだ」と言い放って去っていくのでした。
中継で一部始終を見ていたザミーゴは、かつてのボスが戻ってきたと歓喜の表情を浮かべるのです。
救出したノエルのもとに集まるパトレンジャーとルパンレンジャー。
自分のせいで後戻りできない状況に陥ってしまった事を詫びるノエルに対して、「貸しひとつ」と返した魁利。
大きくうなずいたノエルに、預かっていたエックスチェンジャーを返すつかさ。
初美花の呼びかけに応える事が出来ない咲也。
そして圭一郎はルパンレンジャーに対して協力を要請。お安い御用だと応じます。
快盗と警察…
ふたつの戦隊の力がひとつとなりゴーシュと激突!!
その力の前に敗れたゴーシュと改造実験体。
ゴーシュは自らの金の金庫を改造実験体に移植したらどうなるか…これが最期の実験だと言い残して散華するのでした。
改造実験体は金の金庫の力で巨大化!!
ドグラニオからの攻撃のダメージが残る圭一郎は戦闘続行が不可能。初美花は咲也に「あとはうちらに任せて」と言い、咲也は初美花を見ることなくサイクロンダイヤルファイターを返すのでした。
改造実験体の前に立ちはだかるビクトリールパンカイザー、エックスエンペラー、ルパンマグナム。
パトレンジャーの援護も受けながら撃破するのですが…
正体がバレてしまったルパンレンジャーはもうジュレに戻る事もできないので、このまま逃げることを選びます。
「アデュー、咲也さん」と言い残して…
飛び去っていくルパンレンジャー機影を見つめながら泣き崩れる咲也…
そして、その様子を見つめながら同じく空を見上げる圭一郎とつかさでした。
今週の早見初美花
初美花にとっては、ほのかに抱いていたその後…という想いが脆くも崩れ去った回となります。
久々の鼻むぎゅ
窓からそっと外の様子をうかがう初美花でしたが…
待っていたのは魁利の鼻むぎゅ!!
最初はそれこそ魁利も透真も初美花を子ども扱いしていて、お仕置きと言わんばかりに鼻むぎゅとかやってましたが、最近はそういうのもなくなっていたから、久々の鼻むぎゅにびっくり!!
【関連記事】それぞれの戦う理由。「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー #2 国際警察、追跡せよ」の感想
そんな魁利の手を払いのけて理由を説明する初美花。
気付けば対等な関係性になってるんですよね…
好きになっちゃったんだもん
「好きになっちゃったんだもん」
これはなかなかのパワーワードでしたね!!
咲也の事をそこまで好きになってしまっていたんだ…と誰しも思ったんじゃないかと思いますが、「ここでの生活が」というオチ!!
「初美花ちゃ~ん」っていう咲也の嘆きの声が聞こえてきそうな倒置法!!
でも…初美花がそう思っちゃった事を今度は自分から放棄する決断を下すわけですから、このあたりは残酷な伏線だなぁと改めて思います。
コグレによってゴーシュの処刑予告の情報がもたらされた時の表情。
ある意味ここからがこれまでの平穏な生活の「終わりの始まり」だったのかもしれません。
初美花、覚悟を決める
ドグラニオと対峙したルパンレンジャーでしたが、待っていたのは仮面を外して素顔で語れという非常なる宣告。
魁利と透真は「お前はどうする?」と言わんばかりに初美花に目線を送ります。
そんな初美花の視線の先には…
咲也の姿が…
そして、目線を外した初美花の脳裏に浮かんだのは…
詩穂が氷漬けにされた瞬間の記憶。
私が思うに、咲也というのはこれまで快盗をやりながらジュレで築き上げてきた小さな幸せ。そして、詩穂というのは道を踏み外してでも手に入れたかった宿願。
この目線の動きで初美花にはふたつの選択肢があって、どちらを選ぶかの決断を迫られたんだと思います。
そして、初美花の選んだ結論は…
「快盗として、大切な人を取り戻す」こちらを選択するのです。
覚悟を決めた初美花。
自らの手で仮面を外すという選択をするのでした。
そして、仮面を外す!!
そして快盗ルパンイエローから素顔の早見初美花へ…
初期のルパンレンジャーの中で、怪盗が出動する前に身だしなみを整えるシーンがあって、独特の様式美みたいなものを感じていたんですが…
3人が仮面を外す時の所作も美しく、素顔の3人がとても気高いものに感じました。
世間を騒がす快盗…ルパンレンジャーが笑ってみせたのは、それが自分たちが選んだ道であり、それを選んだ事に後悔はないんだ。そんなプライドが彼らをそうさせたんじゃないかと思います。
ジュレの店員だとバレてしまった事によって元の生活には戻れなくなってしまいましたが、3人の覚悟が伝わってきて本当にカッコよかったです。
#48「仮面の下の素顔」の感想
遂にこの時が来た…そんな感じでしたが、ルパパトが始まる前に誰もが思っていた正体バレ…
3人は「自ら仮面を外す」という選択をしたわけです。
しかも今回は冒頭に嫌な伏線をはっていて…快盗として過ごしているうちに、初美花にとってはいつしかジュレが自分たちの故郷のような存在になっていて、ずっとこの生活が続いたらいいのに…という夢を抱くまでになっていた。
そして、それが脆くも崩されるという現実の残酷さ…
ルパパトが始まってからずっと積み上げてきたジュレという居場所が、思い出がこれで終わってしまうという…あまりにも儚い現実が見ていてすごくつらかったです。
そして、その伏線があったからこそ…
すでに覚悟を決めていた魁利と透真は初美花に意思確認の目線を送ったんでしょうね。
最初は「残った奴が願いを叶えればそれでいい」というところから始まったルパンレンジャーでしたが、いつしか彼らもひとつのチームとなっていて「仮面を外す」という重い決断も3人の総意として行った…というところに胸が熱くなりました。
あとは…咲也と初美花の関係性…
初美花は回答ではないと最後の最後まで信じていた咲也でしたが、結果的には裏切られる結果となってしまった。
ルパンイエロー(初美花)から話しかけられるシーンが2度ありましたが、どちらも初美花の事を見ることが出来なかった咲也…
あの涙の意味でこれからの展開も変わってくるし、咲也という男の器が試されるのかなぁと言う感じもします。
それによって「好きになっちゃったんだもん」という言葉が違う意味をもつ可能性もありますし…こちらはこちらで非常に気になります。
あとはドグラニオの変心…
元々は自分自身の跡目争いをさせるのが目的であり、そこで面白いものが見れればそれでいい…といった感じで、部下の失敗にも割と寛容だなと思っていたんですが…
そんなドグラニオを変えてしまったのは右腕だったデストラを失った事。
そして、「そう安いものではない」と豪語していた自らの椅子の価値が、ザミーゴにとっては何の値打ちもなく…
気付けば自らの威を借りて好き勝手する部下しか残らなかった事。
そういった事への苛立ちが部下への見切りに繋がり、そしてこの期に及んで一人で戦おうとしないゴーシュを見放す結果になったのかなと思います。
だったら自分の力で決着をつける…それが次回の出陣に繋がるんじゃないかなって気がします。
最後に「世間を騒がす快盗さ」という言葉。
番組のキャッチコピーのように言われていた言葉でしたが、それがここへきてこんな意味を持つことになるとは…
何気ない事に意味があったり、過去の何気ない事と繋がって意味を成したり…ここへきて少し急展開すぎる気もしますが、ゴールに向かってどんどん面白くなってきているので、最後までこのまま突っ走ってほしいです!!
残り3話…この目でしかと見届けます!!
次回予告
人間界に再び出現したドグラニオ。
圧倒的な力を持って人間界を蹂躙していきます…
その一方で「ルパンレッドは譲らない」と一騎打ちに意欲を燃やすザミーゴ。
それに対して「兄貴たちがヤバい」と奪還に燃える魁利と…「君の力になりたい」と圭一郎。
…それぞれの思いが交錯する展開になりそうです。
というか、圭一郎の「君の力になりたい」はヤバい。正体を知らなかった頃にも圭一郎は魁利に対して同じことを言ってるんですが、今度は正体を知った上で…それでも魁利と向き合おうとしている。
これまでの圭一郎と魁利の関係性があっての展開でしょうけど…
その結論に達するまでの圭一郎の心の動きも気になるし、前回は兄と重ね合わせてしまって、カッとなって突き飛ばしてしまった魁利は、この言葉をどう受け止めるのか非常に気になりますね。
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