2018年12月5日に発売開始となった本作は、今年の夏に上映された映画「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film」をBlu-ray化したもの!!
「快盗VS警察」というコンセプトで始まったルパパトに、今度は映画版ならではの新キャラ「探偵」が加わり、快盗VS警察VS探偵という三つ巴の戦いが勃発?
それ以外にも大迫力の戦闘シーンに映画版ならではの新キャラ・新フォームなども飛び出した楽しい作品になっています!!
※※※以下、ネタバレ注意※※※
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en filmのあらすじ
※本記事は一時期本編のOPで使われていた映画の予告映像と、テレビシリーズ本編の画像を交えて構成しております。
名探偵エルロック・ショルメ氏、来日
舞台は空港…
報道陣やファンが詰めかける中、来日したのはイギリスの名探偵エルロック・ショルメ氏。(演:田中直樹/ココリコ)
そして国際警察はその護衛の任務に…
国際警察が私立探偵に依頼しなければならないとは…と圭一郎は若干不満顔です。
エルロック氏来日の目的、それは「全てのギャングラー犯罪の解明と、怪盗の正体を暴く事。」と涼しい顔。
ただ、マスコミの中には彼の能力を疑う者もいたりして…
それに対してエルロック氏は自慢の推理力を披露。報道陣の中に紛れ込んだギャングラー怪人を看破してみせるのです!!
快盗戦隊ルパンレンジャー参上!!
そこへ今度は悠然とルパンレンジャー参上!!
魁利の投げたカードが化けの皮を引き裂いて、ギャングラー怪人ウイルソンが出現すると辺りは大パニックに!!
ここからオープニング曲とともにルパンレンジャーとパトレンジャーとギャングラーの戦闘が始まります。
…が、その様子を窺うもう一体のギャングラーの姿。
無数の青白い炎がルパンレンジャーとパトレンジャーに襲い掛かります!!
ここがチャンスとみたウイルソンは自らの能力を発動してルパンレッドとパトレン1号を捕獲。そのままなんとギャングラーの異世界へと引きずり込んでしまうのでした。
囚われのWレッド
ギャングラーの異世界へと引きずり込まれたルパンレッドとパトレン1号。
そこに待ち受けていたのはなんとデストラとゴーシュ!!
Wレッドは窮地に立たされます。
一方、魁利と圭一郎が囚われた事により、ルパンレンジャーはいち早く退却を選択。
パトレンジャーも撤退しようとしますが…そこをさらに追撃せんとする謎のギャングラー怪人!!
…でしたが、それを止めたのがこの男!!
高尾ノエル!!
ノエルは警察チェンジして戦いを挑み、優勢に進めますが…快盗チェンジしていざお宝を奪わんとした瞬間、怪人が能力を発動。
隕石落としの威力をまともに受けてしまったノエルはビルからまっさかさま。
その頃、デストラとゴーシュの前に拘束され、手も足も出ないWレッド。
仕方ないと魁利は圭一郎に共闘を申し入れますが、圭一郎は断固拒否。とはいえ、幹部ふたり相手に圧倒的劣勢のWレッド。
ついにはデストラとゴーシュの猛攻の前に大爆発とともに崖の下へとまっさかさま。
木端微塵になったと確信したデストラとゴーシュは帰還しますが…
辛くも魁利のワイヤーにより落下を免れ…そして、怪我をした腕で圭一郎をも掴んでいた魁利。圭一郎は魁利によって命を助けられたのです。
エルロックの作戦
圭一郎を救出する術がなく八方塞がりとなった国際警察。
そこで、エルロックが自らが囮になってウイルソンを誘い出し、圭一郎を救出するチャンスを作るという作戦を提案します。
そしてそのニュースが流れると…
これが国際警察による作戦だと見抜いたコグレ!!
利用しない手はないと。
透真と初美花も魁利救出のチャンスと腕を撫すのです。
そして共闘へ…
九死に一生を得たふたりは焚火を囲んで暖をとります。
魁利は、圭一郎を救った事については「貸しひとつ」として、これで共闘を断れなくなったでしょと涼しい顔。
圭一郎は「その気になれば今すぐその仮面を剥ぐ事だってできる」と言いますが、「おまわりさんそういう卑怯な事しないでしょ」と即否定してみせる魁利。
改めて圭一郎は魁利に対して何故快盗という道を選んだのかを問いかけますが、それが今の自分の全部だと言われ…
「脱出までだ」と共闘を受け入れます。
そんなふたりの間に不意に現れたあやしげな気配!!
そこに現れたのはグッドストライカーによく似たジャックポットストライカー!!
ドグラニオの元から逃げ出した…まではよかったんですが、ギャングラーの異世界から脱出する事ができず、ともに脱出してくれるパートナーをさがしていたのです。
戦闘開始
ジャックポットストライカーから事情を聞いた圭一郎と魁利は、ウイルソンを使って元の世界に戻る作戦に。
というわけでドグラニオの館に潜入。
そこで、ウイルソンから今回の企みのすべてを知ることになり…そして潜入した事がばれて再び戦闘開始!!
肝心のウイルソンはその隙に元の世界へ戻ってしまいます。
一方、囮として美術館の視察へと赴いたエルロック。護衛につかさと咲也がつきますが…
そこへ現れたウイルソン。
そして、こちらも国際警察と一時休戦した透真と初美花が参上してウイルソンを挟み撃ちに!!
しかし、ここで正体を現したエルロック!!
先程ノエルと交戦していた謎のギャングラーこそが怪人エルロック・ショルメだったのです!!!!
さて、再びデストラとゴーシュとの戦闘に入った圭一郎と魁利。
魁利の怪我の具合が思わしくない事を察し、ターゲットをゴーシュに変更。「自分が盾となる」と突撃します!!
その隙をついて今後は魁利がゴーシュの背後をついて金庫を開錠!!
企みに気付いたデストラの攻撃を今度は圭一郎が阻止し…
中に入っていたゲリルモンドを捨て、ジャックポットストライカーを入れたのです!!
そして、ジャックポットストライカーの精神操作の能力が発動!!
自由が利かなくなったゴーシュは、ジャックポットストライカーの為すがままに異世界の扉を開かされ、脱出のチャンス到来!!
ここでゲリルモンドと脱出の二者択一を迫られた魁利。苦渋の選択ながら生きて元の世界に戻る事を決断するのでした。
(ここでゲリルモンドを取り戻せなかったことで、後々のストーリーにも影響が出てしまうわけですが…)
元の世界ではエルロックとウイルソンの攻撃により窮地に陥った透真、初美花、つかさ、咲也。
絶体絶命の窮地を救ったのは異世界からの銃撃!!
圭一郎と魁利が戻ってきたのです。
快盗チェンジ&警察チェンジ
圭一郎と魁利は戻りましたが、両戦隊にとって当面の敵は2体のギャングラー。
ふたつの戦隊が横並びでの変身がここに実現!!!!
ルパンレンジャーとパトレンジャーVSエルロックとウイルソンの戦闘開始!!
オープニングの戦闘と違うのは、ふたつの戦隊が協力して戦っているという点。
遂にルパンコレクションを奪還してトドメ!!
パトレンジャーがグッドストライカーの力を借りてパトレンU号へとチェンジ。それを見た魁利は、ジャックポットストライカーでも同じように必殺技が出せるだろうと試してみますが…
なんとルパンレンジャーも融合してしまい…ルパントリコロールに!!
今までグッティを使ったときはルパンレッドが3体に分身していたので、初の融合に狼狽。パトレンU号にとってはそれが日常茶飯事なので平然としたもの。
それはさておき、パトレンU号とルパントリコロールの必殺技によって見事エルロックとウイルソンを撃破します!!
ガッタイム!
ゴーシュによりエルロックとウイルソンは巨大化。
魁利はジャックポットストライカーに対して「お前もガッタイムできるよな」と問います。
「当然」と答えたジャックポットストライカーをセットしてガッタイム!!
パトカイザーとルパンレックス!!
これまで共存しえなかった快盗と警察のロボまでもが共闘を果たし…
見事にエルロックとウイルソンを打倒するのでした。
さて、この作品の中ではいいところがなかったノエルは自分が一番最初に真相に辿り着いていたのにと不満げな様子。
そして、ギャングラーを倒した国際警察、ルパンコレクションを奪還した快盗は、目的を果たして意気揚々と引き上げるのでした。
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en filmの感想
ルパパトを最終回まで見終わって改めてすごいなと思ったのは、この映画版の設定を安易に使わなかった点。
今までのスーパー戦隊シリーズなら最後は怪盗戦隊ルパンレンジャーと警察戦隊パトレンジャーはがっちりと共闘を果たして、ドグラニオとのラストバトルなんかは絶対一緒に戦ったと思うから、安易な共闘路線に走らなかたのは本当にすごいと思うんです。
(最終回にグッドクルカイザーVSXすら出さなかったのは逆に衝撃的でしたけど…)
普段はグッドストライカーを介してガッタイムするから、ルパンカイザーとパトカイザーが並び立つのもありえない話なんで、ジャックポットストライカーってある意味この物語の中ではアンタッチャブルな存在だったんですよね。
だからこそ本作後は所在がわからなくなっていて、最終回でルパンコレクションとしての能力だけある意味で切り札として登場させたのは大英断だったんじゃないかと思います。
【関連記事】そして、VS(対決)は続く…「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 最終回(#51) きっと、また逢える」の感想
あと作品についてですが…
今回のシリーズが「快盗VS警察」で、そこに「探偵」が加わっての三つ巴という流れは着想としてすごく面白いと思ったんです。
だけど、悲しいかな尺は30分…
結局、第一報を受けて頭の中に思い描いた快盗VS警察VS探偵による攻防戦という期待は霧散し、その正体がギャングラー怪人というごくありきたりな展開になっちゃったなぁという感じも。
しかも、怪人エルロックの台詞を聞いた瞬間に「あれ?」って思っちゃったんですが…あれって制作者側の意図として、エルロックの正体にお客さんが気付くタイミングってどこだったんだろう?って微妙に思うところもあって…そのタイミングって正しかったのかなぁって思ってみたり…
あと…本作って時間軸からするとノエルが合流する直前ぐらいのエピソードかなって思ってたんですが…
もしそうだとするとひとつだけ大きな矛盾があるんですよね。それが魁利がゴーシュの金庫を難なく開けることができたという点。
ステイタスゴールドの金庫は開錠するのにVSビーグルが2台必要で、それってライモン軍団との戦闘を経て明らかになるはずなんですが…その辺はちょっと矛盾してるんじゃないかなって気がしました。
もちろんライモン軍団との戦闘後のエピソードだって言えなくもないけど、そうするとノエルの立ち位置があまりにも蚊帳の外すぎるし、ふたつの戦隊が共闘してグッドクルカイザーVSXが登場した後にこれだとエピソードとして弱いんですよね…
だから、そこだけがなんかもやもやするというか…本編と辻褄が合わないよなって思っちゃいました。
映像特典
さて、本作には本編以外にも様々な特典映像が目白押し。
中でもメイキング映像と、制作発表や舞台挨拶の様子などは普段見れない素顔の戦士たちが見れるので、これはこれで貴重な映像。
ただ…メイキング映像に関しては、戦いの中での変身シーンの舞台裏…なんかも見せちゃってるから、ここは子供の夢を壊す映像だなって感じも少々。
また舞台挨拶に関しては、完成披露イベントでは仮面ライダービルドとの合同イベントというだけあって、ビルドの出演者のシーンでカットできなかったところがちょこっとだけ収録されているので、田中直樹さんと藤井隆さんとの絡みなんかもあったりなんかして!!
そして、舞台挨拶関連では公開2日目挨拶が一番なんか自由にやってて面白かったなぁって気がします。
まあこの辺は買ってお楽しみいただければと思います。
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- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2018/12/05
- メディア: Blu-ray
※あとがき※
実はこの記事…書き出しはBlu-ray購入後だったんですが、なんかわからないけど途中で頓挫して今の今まで寝かせてました。
でも、ルパパトが最終回を迎えて自分もルパパトロスになっていたので、改めて映像をチェックし、画像をかき集めて、従来のテレビシリーズの感想に近い形で頑張って作ってみました。
「今週の早見初美花」をやれるほど工藤遥さんの素材もなく、自分でどうこうするだけのスキルもないので、こんな形にはなってしまいましたが…ほんのちょっとでも楽しんでいただけたら幸いです。