2019年9月25日にパシフィコ横浜国立大ホールで行われた「アンジュルム 2019秋「Next Page」〜勝田里奈卒業スペシャル〜」に行ってきました。
本記事はそのライブレポートです。
今回のコンサートはスマイレージ/アンジュルムの2期メンバー勝田里奈さんの卒業コンサートでもあり、なおかつ新メンバーの橋迫鈴さんにとっては初のコンサートフル参加となった為、最初で最後となる12人体制のライブパフォーマンスとなりました!!
りなぷーコールで開幕
満員のパシフィコ横浜国立大ホール。
そして、自然発生するりなぷーコールとともに、段々とオレンジ色に染まっていく会場内…
アンジュルムって開演前のコールでメッセージを贈る事が多いから、アンコールを待たずして発生したりなぷーコールに驚きながらコールに参加。
勝田里奈さんを迎え入れる準備は万端です。
「いとし いとしと Say My Heart」からスタートし、「次々続々」と繰り出されるキラーチューン。
ライブハウスツアーの「Next Page」を踏襲したセトリになるかと思いきや、「赤いイヤホン」や「人生、すなわちパンタ・レイ」といったアルバム曲に、「恋はアッチャアッチャ」や「タデ食う虫も Like it!」といったシングル曲も交えながらコンサートはさらに加速!!
そこへ、りなぷーの台詞スタートの「恋ならとっくに始まってる」など、卒業コンサートならではの演出があり…今度はメドレーへ。
ライブハウスツアーと同じ組み合わせで披露した曲にプラス1曲という、スペシャル仕様へとバージョンアップし…
(少しレアすぎる選曲だった気がしないでもないですが…)
そして、急にやってきた「旅立ちの春が来た」。
しかも2期メンバー竹内朱莉・中西香菜・勝田里奈の3人によるものだから、ここから一気に卒コンモードへと突入します。
そして流れてくるあのイントロ…
今やアンジュルムの卒業コンサートでは欠かせない1曲となった「交差点」です。
そして、いきなり感極まって歌えなくなるタケちゃん…
一気にメンバーの涙腺も決壊し、見つめる先にいるりなぷーも思わず涙…
それでも懸命にりなぷーに対して想いを伝えようとする姿に感動しました。
さらに私が個人的に大好きな「Uraha=Lover」へ…
と、ここまでがっつり卒コンモードとなった雰囲気を吹き飛ばすかのように、「大器晩成」「46億年LOVE」という最強コンボを繰り出しコンサート本編は終了します。
りなぷーの旅立ち
再び、りなぷーコールとオレンジ色に染まった会場内…
勝田里奈さんのソロ曲は、初披露となる「とっておきのオシャレをして」でした。
「本番が一番上手くいった」と、超高難易度の曲を一発勝負の舞台で完璧に決めてみせたりなぷー。配信された音源を事前にチェックしてましたが、涼しい顔でさらっと超えてくるあたりはさすがだと思いました。
(個人的な思いとして、この曲って卒業メンバーが歌うソロ曲っていう感じじゃないので、コンサート途中のどこかで披露して、このコーナーではアンジュルムかスマイレージの曲を歌ってほしかったなぁって気もします。ビートが細かすぎてノリづらいし…)
そして勝田里奈さんからのメッセージ。
予め準備した手紙を読むのではなく、言う事は事前に決めておいて、あとはその場で思った事を伝えよう…そう思って臨むあたりが最後までりなぷー流って感じ。
飾らない言葉で、ファンには「実は、毎回感動してました」と変わらぬ熱量を贈ってくれた事への感謝を。そしてメンバーには「出会ってくれてありがとう」と…シンプルだけどすごく染みわたるスピーチでした。
(そういえばハロプロを代表して手紙を読む…ってのが今回はなかったです。)
そして、りなぷーが着替えにはけた後に11人で披露した新曲「私を創るのは私」。
Vサインの振り付けは「第二章」の象徴なのかなって思いました。
最後はメンバーからの挨拶。
今日が初めてのコンサートフル参加となった橋迫鈴さんは、迷惑をかけてしまったと年相応の涙。伊勢鈴蘭さんは1年前は自分達がお披露目だったのに、この1年間で成長できたと力強く語り、船木結さんはあわや号泣…となりそうなところを乗り越えてお姉さんのような存在だったと語り、笠原桃菜さんは勝田さんの大人っぽさは私が受け継ぐと、真逆のポージングで堂々宣言してました。
上國料萌衣さんはずっと号泣。その中で大好きと伝え、佐々木莉佳子さんは「泣くとか泣かないじゃなく、自分が出来る事を精一杯やる」と宣言。真剣な目で大きく頷くりなぷーが印象的でした。
そして同期…
中西香菜さんはりなぷーの笑顔を見ると喋れなくなるからと、「あっち向いてて」という…佐藤優樹さんを彷彿とさせるスピーチ。
そして竹内朱莉さんはつんく♂さんのエピソードを交えながら感謝の気持ちを述べていたんですが…あと一歩のところで寄り目!!
涙を止める為とはいえ、事務所NGギリギリ?の顔芸を交えたスピーチがとても印象的でした。なんか終盤は自分の挨拶が終わったら全て終わってしまうから、終わりたくないなっていう感じで喋っているのが、なんか愛らしかったです。
コンサートの締めくくりは「友よ」。
サヨナラではなくバイバイ…
アンジュルムらしい送り出し方だなぁと改めて思いました。
感想
今回の卒業コンサートの舞台がパシフィコ横浜国立大ホールという事で、和田彩花さんが卒業公演を行った日本武道館とは違い、センターステージもない非常にシンプルな舞台設定でしたが、シンプルな中にもアンジュルムの熱量や気持ちが十分伝わる非常にいいコンサートだったと思います。
りなぷーのアイデアを取り入れた黒い衣装だったり、これから色んな色に染まっていきたいと用意した自身の衣装だったり…というのもそうだし、白煙や銀テープの特殊効果で彩りを添えてくれたと思います。
セットリストに関しては途中で馴染みの薄い曲が入っていたりとか、若干思うところもありましたが、定番曲の「交差点」はやっぱりじっくり聴かせてくれる曲だし、前後の流れもすごく良かったなぁと思います。
勝田里奈さんって、私の中では正直「とっつきにくい人」っていうイメージしかなかったんですが、後輩が出来て、後輩に慕われる姿を見るにつけ段々と印象が変わってきて、いつしか「アンジュルムのお姉さん」的な存在だなぁと思うようになっていました。
和田彩花さんが卒業発表した時も、「まあ勝田里奈さんがいるからぶっちゃけ大丈夫だろう」って思っていたんですが…まさかの卒業発表。
和田彩花さんがアンジュルムの象徴なら、勝田里奈さんは精神的支柱だと思っていたので、本当の意味での「第二章の始まり」ってむしろここからなんじゃないかって気さえしています。
そういう意味では、りなぷーにはもう少し居てほしかったって思うんですが、自分自身がやるべき事は全てやり終え、颯爽と旅立つ姿はとてもカッコいいなとも思いました。
そんなお姉さんの背中を見せつけられた後輩たちが頑張らないわけがない!!
アンジュルムにとっては大きなターニングポイントを迎えたわけですが、誰が「りなぷーの分まで」と成長を遂げるのか非常に楽しみでもあります。
本格的に第二章を迎えたアンジュルム、そして勝田里奈さんの今後の活躍に大いに期待したいと思いました。
りなぷー、8年間本当にお疲れさまでした!!
今までありがとう!!!!
アンジュルム 2019秋「Next Page」〜勝田里奈卒業スペシャル〜 セットリスト
01. いとし いとしと Say My Heart
02. 次々続々
03. 赤いイヤホン
04. 泣けないぜ・・・共感詐欺
MC
05. 人生、すなわちパンタ・レイ
06. 恋はアッチャアッチャ
07. タデ食う虫もLike it!
08. 恋ならとっくに始まってる
MC(竹内・中西・勝田)
09. プリーズ ミニスカ ポストウーマン!(中西・川村・上國料・笠原・橋迫)
10. 鏡の国のひねくれクイーン(中西・川村・上國料・笠原・橋迫)
11. チョトマテクダサイ!(竹内・室田・太田・伊勢)
12. フラグをぶっ壊せ!(竹内・室田・太田・伊勢)
13. 好きよ、純情反抗期。(勝田・佐々木・船木)
14. 今夜もステキに落ち着けない(勝田・佐々木・船木)
15. 旅立ちの春が来た(竹内・中西・勝田)
16. 交差点
17. Uraha=Lover
MC
18. 新しい私になれ!
19. 大器晩成
20. 46億年LOVE
■アンコール■
21. とっておきのオシャレをして(勝田里奈ソロ)
MC(勝田里奈メッセージ)
22. 私を創るのは私
MC(全員の感想)
23. 友よ
ダブルアンコール(勝田里奈挨拶)