2021年2月13日に福岡サンパレスで行われた「Hello! Project 2021 Winter 〜STEP BY STEP〜」に行ってきました。
(この記事はユニット②とユニット⑥で行われた福岡昼公演の感想です。)
というわけで、まず本公演の出演者はコチラ。
ユニット②
モーニング娘。’21:生田衣梨奈・佐藤優樹・小田さくら・加賀楓・山﨑愛生
つばきファクトリー:新沼希空・谷本安美・岸本ゆめの・小野田紗栞
ユニット⑥
Juice=Juice:金澤朋子・植村あかり・段原瑠々・工藤由愛
BEYOOOOONDS:前田こころ・山﨑夢羽・清野桃々姫・平井美葉
MCは前半がご当地でもある生田衣梨奈さん。後半が段原瑠々さんでした。
ここからはユニット毎に感想を書いていきたいと思います。
※セットリストは載せませんが、多少は曲も含めた感想となりますので、予めご了承ください。
Juice=Juice
昨日の今日でもあるので、まず最初に触れておかねばならないのがJuice=Juice。
詳細についてはまた後日書こうと思いますが、本公演の前日にメンバーの高木紗友希さんの脱退が発表され、突如としてハロプロNo.1の歌唱力を失うという事態に。
特にユニット⑥には同じくオリメン(初期メンバー5人)の金澤朋子さんと植村あかりさんがおり、ユニット結成時から苦楽を共にした仲間が急にいなくなってしまった心中はいかばかりか…
それでも今日の公演には立たないといけない。
それは同日、愛知県の刈谷市総合文化センターに立ったユニット⑤のメンバー(稲場愛香・井上玲音・松永里愛)も同じだし、特にユニット⑤にはそれこそ高木紗友希さんもいたわけで…
そんなタイミングで開催された公演だからこそ、色んな「目」で見られてしまうJuice=Juiceにとってはまさに正念場。
みんな大丈夫かなと思いながら見ていたんですが、そんな心配は杞憂に終わりました。
発売延期となる見通しの新曲「がんばれないよ」を歌う4人の姿は、本当に力強く美しかった。
こんな時期だからこそ余計に歌詞が刺さり、見ていて思わず涙腺が緩みました。
今日はコンサートしながら色々な思いが去来したのではないかと思うのですが、そんな中でもJuice=Juiceのメンバーは健気にがんばったと思います。
それに対して当事者でもある本人がどのように思っているかは一旦さておき、こういう時にいつも思うのが残されたメンバーの心境。
本人への声(多数が擁護でしたが)、事務所の決定について、恋愛禁止云々、ゴシップの在り方…
色んな意見を目にしましたが、一番しんどいのは残されたメンバーだと私は思います。報道によってユニットの看板には傷がつき、その信頼を回復していかないといけないのは、当事者ではなく残されたメンバー。
そして、いなくなったメンバーの歌割りをカバーしなきゃいけないのも残ったメンバーだし、さらに脱退前と後で「クオリティーが下がった」とは言われたくないし、言わせたくはないでしょうから…
色々考えたら残されたメンバーが一番しんどいと思います。
ましてやJuice=Juiceは12月にエースの宮本佳林さんが卒業したばかりで、これから新しい形を見せていかなければならない矢先に起きた不祥事。
マイナスな事ばかり書いてしまいましたが…
それでもメンバーは色んな重荷を背負い、色んな事を考え、折り合いをつけた上で迎えたステージだと推測しますが、今日はそんなマイナス要因を全て跳ね返す気魄のこもったパフォーマンスでした。
今まで正直Juice=Juiceに対して感情移入した事がなかったんですが、今日のパフォーマンスを通して彼女たちの「強さ」を感じたし、こんな状況だからこそがんばってほしいなと思いました。
モーニング娘。’21
「福岡県出身」という事もあり前半MCを担当した生田衣梨奈さん。
「いつもかばんの中に常備しているものは?」というテーマで話を展開し、最後に自分が持っているのは「虫ゴム」と明かしたえりぽん。
自分自身がツインテールにするのにも必要だし、メンバーがツインテールするのに困った時の為にも…的な事を言ってMCは終了。
それからコンサートは通常通り進みますが…
「ジェラシー ジェラシー」で事態は急変するのです!!
イントロとともに飛び出してきたメンバーが…なんとツインテール!!!!
佐藤優樹さんのツインテール姿に思わず歓声をあげそうになるのを懸命にこらえ、必死で見ました。これこそ瞬き厳禁ってやつです!!
というか、この曲限定でメンバー全員ツインテールというサプライズだったんです。
まさか、えりぽんの虫ゴムの話がこの展開へのネタ振りなんて夢にも思わず「やられた」と…
否、「よくぞやってくれた」と!!
今日はストレートヘアなんだなぁ…と思っていたまーちゃんがいきなりツインテール。しかもちょっと照れがあるのかわかんないけど、いつも以上ににこにこ笑顔で破壊力抜群。
これはもう眼福というか…神様、仏様、生田衣梨奈様って感じ。
「ありがたやー」と心底思いました。
パフォーマンスに関して言うと…
全体的に目を引いたのは小田さくらさん。歌の上手さは当然として、「魅せるダンス」にもかなり力を入れているし、表情もすごくイキイキしているし、熊本に続いて好印象。
割と前から「歌だけじゃないんだぞ」的なのところをパフォーマンスから感じ取っていたので、今、総合的に見たら一番レベル高いんじゃないかなって思ってます。
加賀楓さんは逆にあまりニコニコはしないけれど、「Kiss me 愛してる」の時のダンスのキレと表情のカッコよさはさすが!!
キメの表情の力強さが増して、ここ一番の説得力が増して「さすがかえでぃー」って感じになりました。
モーニング娘。’21はメンバーが多いから、オンリーワンな存在が増えれば増えるほど、グループとしての厚みが増すなぁと改めて思いました。
BEYOOOOONDS
新たな可能性を見せてくれた感があるのがBEYOOOOONDS。
特に印象に残ったのが平井美葉さんと山﨑夢羽さんでした。
中でも「文化祭実行委員長の恋」の曲前の寸劇に関しては、正直、本役よりもこのふたりの掛け合いの方が面白い!!
最後の「行ってみよう!」のところなんか、みよちゃんが言おうとする刹那、ゆはねちゃんが絶妙なタイミングで入って台詞を奪い、台詞をとられて悔しそうにしてる様子もナチュラルに表現している。
今までずっと「なんか違うんだよなぁ」と思いながら見ていた芝居パートでしたが、ようやくこの芝居の「正解」を見た気がしました。
「そこらのやつとは同じにされたくない」も良かったし、BEYOOOOONDSはやっぱり面白いなって思いました。
つばきファクトリー
ちょっと厳しい事を言いますが…
ユニット②のつばきファクトリーにはあまりみどころを感じませんでした。
セットリストも結構厳しくて、特にユニット②全員曲の「君だけじゃないさ…friends(2018アコースティックVer.)」に関しては、1番をモーニング娘。’21が歌い、2番をつばきファクトリーが歌う構成だから、グループの差が出やすいんですよね…
2番の歌い出しは新沼希空さんなんですが、音程の取り方が甘くてメロディーラインが不安定なところから始まり、谷本安美さんも同じく歌声の安定感が足りなかったりするから、つばきに変わった瞬間歌のクオリティーが下がったように感じます。
それをグループ内で一番上手いとされる岸本ゆめのさんと、グループ内では上手い方の小野田紗栞さんでカバーして、辛うじて成立させてる感じ。
歌い慣れてるグループ曲はまだ聴けるんですが、そうじゃない曲で粗が目立っちゃうのがちょっとね。
エース的存在だった小片リサさんが抜け、さらに新メンバーオーディションまで行われる事になったわけですが…
正直、今のつばきファクトリーには何かが足りない気がします。
メンバーのさらなる奮起に期待したいです!!
総評
まーちゃんのツインテールは最強でした!!
長々と語ってきて「結局それかよ」って感じもしますが、髪形ひとつで全部持ってくツインテールの破壊力たるや…
一方で、Juice=Juiceの強さを感じた公演でもありました。
STORYってこれからも続いていくからこそ、乗り越えなければならない壁や試練もいっぱいあって…
そんな中でも類を見ないぐらい辛い状況下に置かれた中で迎えたコンサートだったんじゃないかと思うんですが、逆境をはねのける強さと気高さを見せてもらった…
そんな気がしました。